「かみ合わない議論にヤジも飛びました」とキャスターの真矢ミキが伝えたのは、きのう30日(2018年5月)、国会で1年半ぶりに開かれた党首討論だ。野党4党の代表が森友学園や加計学園の不正疑惑を追及したが、安倍首相は関係ない前置きや質問のおうむ返しなどで時間を稼ぎ、45分の質疑はあっという間に終わった。
「枝野さんとは色々ありました...」思い出話に時間切れ
首相の答弁は、去年(2017年)2月の「もし私や妻が関係しているなら辞める」と言っていたのが、今回は「不正な金品の授受はしていないという文脈の中で言った」と金品を条件づけた話にかえた。立憲民主党の枝野幸男代表が「そういうのを一般には卑怯という」と批判し、首相が「言葉を選んでいただきたい」と言い返す場面もあった。
しかし、安倍首相は持ち時間19分間しかない枝野氏に、まず「枝野さんとは25年前に初当選して......この25年間さまざまな党ができて......」と思い出話で時間を費やすなどのらりくらり。共産党の志位和夫委員長の質問は途中で時間切れになった。枝野代表は「あれだけ無駄なことを言ったら議論にならない」という。
司会の国分太一「45分間では短い気がします」
政治評論家の有馬晴海氏は「小選挙区制による2大政党を意識して始めた党首討論ですが、野党が4党では分散してしまう。質問時間に答弁をふくめなくてもいいのでは」と指摘する。
堀尾正明キャスター「毎月一回が原則なのだから、もっとやってほしい。加計学園の加計孝太郎理事長や安倍首相の昭恵夫人も呼べば、国会のモヤモヤは払しょくされるのに」