日大アメフト部の悪質タックル騒動がここまで大きくなっているのに、最高責任者の経営トップ・田中英寿理事長がいっこうに語ろうとしない。周囲を屈強な男たちが厳重ガードして、きのう28日(2018年5月)も質問しようとした「とくダネ!」の取材を拒んだ。日大内部からも「独裁体制」に批判が出始めた。
イエスマンを昇格、正しいことを言うと降格
田中氏は日大経済学部出身で、相撲部に属し、アマチュア横綱になったこともある。相撲部監督から1999年に理事となり、2008年に理事長に就いた。教職員組合は「田中氏が理事長になってから経営トップの意に従うように規定が変えられた」という。
元評議員の1人は「田中理事長のイエスマンでなければ昇格できず、正しいことを言う人は降格させられる」と話す。田中理事長は側近で周りを固めており「アメフト部の内田前監督が常務理事になったこと自体がおかしい」との指摘もある。
伊藤利尋キャスター「学長は内田氏より低く位置付けられるポジションだそうです」
宮川泰介選手の記者会見と同じ日に開いた評議員会で、田中理事長はタックル問題に一切触れずに挨拶をすませた。一方で、日大豊山高校の卒業式挨拶では「ぶざん高校」を「ゆたかやま高校」と発言した。これには、スタジオ中からどっと笑いが噴出した。
米国スタンフォード大学アメフト部の河田剛コーチは「米国では大学の経営トップに内部から上がった人が立つことはあり得ない」という。その経営トップがダンマリを続けるのは、とんでもない不規則発言を恐れるのか、それともしっかり語る意思も力もないためか、なんとも異様な状態だ。
関東学生アメリカンフットボール連盟はきょう29日の緊急理事会で内田前監督への処分を下す。
司会の小倉智昭「どういう処分になるのか」