朝丘雪路さんが亡くなる 夫の津川雅彦さんは「感謝、感謝です」

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   女優の朝丘雪路さんが亡くなっていた。82歳だった。長くアルツハイマー型認知症を患っていたという。きのう20日(2018年5月)会見した夫の俳優、津川雅彦さん(78)は、45年の結婚生活を振り返り、「すべてを感謝しています」と淡々と語った。

   亡くなったのは4月27日、自宅だった。告別式はすでに済ませているという。会見した津川さん自身も、肺炎の治療中で鼻にチューブを付けた状態だったが、開口一番「感謝しています。すべてにね」と言った。「娘を産んでくれたこと、僕より先に死んでくれたこと」「僕が先に死んで、彼女が残るより良かった」

娘の真由子さん「自販機に向かった挨拶する母でした」

   最後の様子については、「声をかけるような状態じゃなかった」「娘が呼びかけても、返事しません」「診断書はアルツハイマー認知症」「あまり深いことは勘弁して」と言った。

   最後の頃一度だけ、津川さんの顔を見て「あら」と言ったことがある。「僕とわかっていたのかどうか」

   朝丘さんは、1935年東京・築地の生まれ。父は日本画の巨匠、伊東深水さん。母は料亭の女将、勝田麻起子さん。恵まれた環境で育ち、中学卒業後、宝塚歌劇団に入り、退団後も女優やタレントとして活躍した。中でも名前が広まったのが、深夜のテレビ番組「11PM」だった。

   大橋巨泉さんのアシスタントを16年間も勤めた。この時大橋さんが使った言葉に「ボイン」がある。朝丘さんの胸が大きいのを「ボイン」と言ったのが初めで、流行語になった。同時に、いささか浮世離れした、天然キャラが番組のカラーにもなった。

   天然キャラについては、娘の真由子さんが、学級参観から、晩年に至るまで、様々に語っていた。「自販機に向かって、朝丘ですと言っている。お金入れないと買えないと教えてあげた」と言った類だ。いやはや、大変な妻、母親であったらしい。

   が、津川さんは、「抜けているところが良かった」という。86年、朝丘さん50歳の時の夫妻の会見映像。朝丘さんは津川さんを「最高ですね。もしほっぽり投げられたら、ダメですね。くちゃくちゃのゴミになっちゃいます」といっていた。

   92年の映像で、「あの人かわいい人だったと言われて死にたいわ」と言っていた。その時57歳。まさしくその通りになったと言っていいのだろう。認知症は見えないほうがいい。

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   津川さんの兄、長門裕之さんも認知症の妻南田洋子さんを介護していた。 内閣府によると、65歳以上の認知症患者数は、2012年が462万人で、7人に1人だが、25年には730万人で、5人に1人となると予測されている。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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