日大アメフト部の悪質タックルの試合から2週間、ようやく内田正人監督が公の場に姿を現した。19日(2018年5月)、負傷させた関西学院大学の選手らに謝罪した後、伊丹空港と羽田空港で開かれた会見で、監督の辞任を表明した。しかしその内容が、さらなる批判を浴びる結果になった。
相手チームの関西学院大学を何度も「かんさい(正=かんせい)がくいんだい」と言い間違え、何を聞かれても「文書でお答えしたい」の一点張り。
さらに「悪質タックルの指示をしたのか」という記者の質問には「色々な憶測やSNSの拡散など対応しきれないところがあり、そういう話は心外です」と不快感をあらわにした。
「この期に及んで何を守っているの?」
一方で、日大アメフト部の現役選手は番組の取材に対し、「関学戦の前日かその前に、監督が相手のクオーターバックを壊して来いと言っていたのを聞いた。おそらくケガさせろということだと思う」と明言している。
また、内田氏の謝罪の場に同席した選手の父親は「どうしてあのようなプレーをしたのかの説明もなかったし、指示があったかも(監督が)話されなかったので、釈然としない」と話している。
また内田氏は、大学の常務理事を辞任するかという質問には「それは違う問題なので」と回答している。
石原良純(気象予報士)「大学の名前を言い間違えたのはともかく、何も語らず、いずれ書面でと、また先延ばしするのは誠意がない」
住田裕子(弁護士)「前に日大が出した文書は、選手が暴走したといわんばかりの内容だった。(今回も)何も語らず、『心外だ』などと発言して、責任を正面から認めていない。指示を認め、『選手は悪くない』というのが本当の責任の取り方です」
玉川徹(テレビ朝日解説委員)「複数の現役選手が証言をして色々明るみに出ているのに、この期に及んでいったい何を守っているのでしょうか」
司会の羽鳥慎一「選手や日大の名誉を守りたいなら、この対応は間違っています」