多くの犬が飼育放棄された現場を相葉雅紀が訪ねる新企画 保護された犬をキレイにするためトリマー技術を練習した相葉に癒される

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   天才!志村どうぶつ園」(2018年5月12日夜7時~・日本テレビ系)嵐・相葉雅紀がこの番組に出演してはや14年。これまで全国の動物園などを回り、難問・奇問・珍問解決のために東奔西走してきた「相葉ドットコム」が終了。今回から相葉の新企画がスタート。全国で社会的な問題となっている多頭飼育崩壊現場をリポートする。多頭飼育崩壊とは、飼い主がペットの不妊手術をせず飼育放棄すること。野放しにされた犬はどんどん繁殖、手におえない状況を引き起こす。

   出かけたのは、茨城県。冒頭、相葉が「僕は今、こういうお仕事をしているので、こういう現状があるんだよというのを知ってもらうきっかけは作れると思うので」と意気込みを語る。そこには、いつものおちゃらけた表情はない。「ここだけ異質な感じだね」と相葉が言う通り、犬の吠え声がけたたましい。3月1日(2018年)、ここで70匹の犬が発見された。妻を亡くした寂しさから2頭の犬を飼い始めた老人が、他界。飼育放棄されて半野生化した犬が残された。動物愛護団体やボランティアがエサを与え、狂犬病予防注射をし、引取先を探し、不妊去勢手術を施した。それでも30匹以上がとり残されたままだ。

頭をなでるとウットリする犬、虐待されて吠え続ける犬...

   中に入ると、大きな犬が相葉めがけて突進してくる。しっぽをぶんぶん振って顔をなめまくる。「スタジオでもこんなことないよ」と想定外の歓迎に面食らう相葉。「めっちゃカワイイ」と大喜びだ。頭を撫でると、うっとり気持ちよさそうな表情をするなど、人間との触れ合いを求める犬もいる中、虐待を受けたのか、相葉が何度「おいで」と声をかけても警戒し、吠え続ける犬も。母犬が2匹の子犬を出産するも、毎年出産していたことから、母犬の乳首が巨大化して、小さな口に含むことが出来ず、子犬が死んだことを聞かされる相葉。やりきれない顔つきに。

   次に向かったのは、神奈川県。動物保護センターから引き取ったチワワに会う。繁殖業者が山に捨てた犬らしい。毛の長い犬種は手入れを怠ると毛玉になり、病気になって命を落とす。シャンプーをかってでる相葉。今回の企画は、多頭飼育崩壊の現場をリポート。保護された犬をきれいにし、新しい飼い主が見つかる手助けをすることだ。「汚れた捨て犬たちを自分の手で生まれ変わらせたい」プロジェクトだ。そのために、相葉は今年(2018年)3月にトリマーを訪問。シャンプーのイロハから、トリミングの仕方、爪切りと、必要なことを頭と体に叩き込んできたのだ。幸いチワワは状態が良かった。相葉は優しくなでながらシャンプーした。怖がらせないようにドライヤーで乾かしながら、皮膚の状態をチェックしていく。大きなダニに食いつかれており、医師の治療が必要なことがわかった。爪を切り、肉球から飛び出した毛をカット。見違えるほどきれいになり、あれほど震えていた犬の震えも収まった。

   VTRが終了すると、めったに褒めない山瀬まみが「相葉くんは素晴らしい練習をしたんだと思う」と絶賛。相葉は「14年間動物の番組をやらせてもらっているので、それでその子の未来が開けるなら続けていきたい」と決意表明。すかさず志村けんが「この辺やって(髪の毛すいて)もらおうかな」とボケてみせると、相葉はすかさず「園長、コレすく必要ないかもしれない」とツッコんで笑いに。

   器用で研究熱心で知られる相葉に、トリマーの技術がプラスされた。今後は全国の保護犬のシャンプー・カットから、心のケアまですべて相葉にお任せという企画なのか。それにしても、重苦しい題材を持ち前の明るさで、必要以上にハードにしない相葉の魅力が全開。犬に優しく声をかけながら接する姿に癒された。

   知央

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