東大生協「食堂の名画」ガラクタ扱いで捨てちゃった!宇佐美圭司の300万円

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   東京大学の安田講堂地下の中央食堂に飾られていた宇佐美圭司の300万円の絵が、ガラクタ扱いされて捨てられてしまった。宇佐美は芸術推奨文部科学大臣賞を受賞したことがある現代美術の画家で、廃棄された「きずな」(縦3.8メートル、横4.8メートル)は1976年に東大生協の創立30周年記念に製作され、宇佐美から寄贈されて、以来40年以上にわたり食堂に飾られていた。

   なぜ廃棄処分になったのか。昨年(2017年)9月に老朽化に伴う食堂の全面改修工事が始まったのだが、食堂を運営する東大生協は「きずな」を残し食堂の設計を変更するか、廃棄処分するかの判断を迫られ、美術関係の専門家にも相談せず廃棄処分にすることにしたのだ。

   今年(2018年)3月には、外部から「宇佐美先生の絵画は改修工事後に戻らないと聞いている。行方が気になるのでお尋ねしたい」と問い合わせがあったが、生協は絵の価値を調べることもせず、「処分させていただくことにしました」と回答している。

日本の最高学府でこの知的貧困!

   生協は今ごろ(2018年5月8日)になって、「貴重な文化遺産である作品を失うことの重大さに思い至らなかったことを深く反省し、心よりお詫びします」と謝罪しているが、取り返しはつかない。

   本郷美術骨董館の染谷尚人代表は「宇佐美氏は人体を記号としてとらえ独特の世界観を表す画家で大変特徴ある作品です。『きずな』は250万~300万円前後の価値はあった」と残念がる。

玉川徹(テレビ朝日解説委員)「知的財産とか、美術財産を大事にしようというのは知的行為なわけで、これが大きな問題になっているのは、知の殿堂である日本トップの東大で、生協とはいえ、こういう態度だったのかという驚きがあるからですよ」

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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