新潟市のJR越後線の線路でおととい7日(2018年5月)夜、窒息死させられたあと列車にひかれた遺体で発見された小学2年生の大桃珠生さんは、土地勘がある犯人に、自宅周辺で連れ去られた可能性が高いことがわかった。
珠生さんは7日午後3時ごろ下校し、途中まで友人と一緒だった。夕方になっても帰宅しなかったため、母親が通報し、警察が行方を捜していたところ、午後10時半ごろに列車事故が発生して、珠生さんの死亡が確認された。現場は珠生さんの自宅からわずか百数十メートルの距離だった。
珠生さんが通う小学校の長谷川豊校長によると、「穏やかで優しく、頑張り屋さんだった」という。近所の人は「おとなしい子だった。知らない人に声をかけられてもついていく感じではなく、むしろ人見知りするタイプだと思う」と話す。
線路沿いに停まっていた白い車
現場付近を阿部祐二リポーターが取材すると、住民たちは「当日の午後10時ちょっと前、現場近くの道の真ん中にライトを消して停車し、10分ほどしていなくなった白っぽい大きな車がありました」「昨年10月に、小学2年生の子が男に腕を引っ張られることがあり、学校から不審者への注意をうながすプリントが数回配られました」と話した。
犯罪者心理に詳しい東京未来大学の出口保行教授は、遺体を線路に置いたのは「自分で遺体を損壊する勇気はないので、線路に置くことで犯行を隠匿しようとした」と解説する。また、列車が通過するわずかな時間に遺体を遺棄していることから、「この土地についてかなり詳しい人物」と推測する。
阿部祐二によると、線路沿いの道は日中でも車の通行や人通りが少なく、防犯カメラも設置されていないという。
タレントの大沢あかね「卑劣で、残忍で、同じ人間のやることとは思えません。用意周到で相当悪質な感じがします。1日も早く逮捕につなげてほしいと思います」