アイドルからお役人まで、わいせつだ、セクハラだと平和なニッポン。だから、町長が加わってもおかしくない。群馬・みなかみ町で町長が、宴会で女性に無理やりキスをしたというので、町は大騒ぎ。町長は「合意だった」というのだが、「スッキリ」の取材では逆だった。
町長の言い分「女性職員からのキスを断りきれなかった」
みなかみ町は人口1万9000人。名湯水上温泉を抱えるが、上越線の谷あいの静かな町だ。渦中の人は、前田善成町長(50)。4月18日(2018年)、町の関連団体の歓送迎会の二次会に出た町長が、職員の女性にキスをした。女性が警察に相談したため、これが一部で報道され、釈明に追われる有様だ。どこかで見たようなお話だ。
昨日(5月7日)、町の庁舎前で記者に取り囲まれた前田町長は、事実は認めた上で、「見解は文書にしてお渡しした。ブログでも公表している。軽率な行動を反省し、町政に努めることで恩返しをしたい」と辞任の意向はないことを言明した。
町長はブログに、「報道は事実と違うところがある。合意の上だと思っていた。(自分の)娘と変わらない女性の誘いを断れなかったのは、私の弱さだ」と書いていた。さらに「好意を持っていると思った。翌日会った時も普通だった」と加筆もした。
しかし、リポーターの阿部祐二が、女性の上司などから話を聞くと、全く逆の答えが返ってきた。「(町長)は嘘をついている」というのだ。関係者によると、状況はこうだった。
宴会で町長が席を立ったので、帰るのかと思い、女性と女性の上司が後を追った。ところが町長はトイレに立ったのだとわかり、上司は町長と入れ替わりにトイレに入った。その時、町長が女性にキスをしたというのだ。
その後席に戻り、宴会は進んだが、町長が帰った後、女性が泣き出したので、状況がわかったという。女性の上司らは、5月2日、警察に「強制わいせつ」にあたるのではないかと相談。きのう7日被害届を出した。
前田町長は町議を3期務めた後、衆院に立候補したが落選。昨年(2017年)10月の町長選で僅差の初当選を果たした。座右の銘は「理に走れば恨み多し」
加藤浩次「主張が全く違っています」
ロバート・キャンベル「女性から誘いがあったとは信じがたい。昨年来の『MeToo』運動でも、ことが起こった時、誰かに相談しているかどうかが大きなカギとなった。今回はそれにあたる。町長は説明する責任がある」
下川美奈(日テレ解説)「警察が被害届を受理すれば事件になる。が、それとは別に、町長としての責任感も問われるだろう」
加藤「ブログじゃなくて、根拠を示して説明しないと」
これが「スッキリ」の準トップニュースというから驚き。時代だね。