はしか(麻疹)が大流行の兆しを見せている。
はじまりは1人の外国人旅行者だった。台湾から沖縄に来た30代男性によって、沖縄県内で感染者が急増。男性はその前にタイを訪れており、そこで感染したと見られている。
その後も、名古屋、埼玉、東京など大都市に拡大し、きのう7日(2018年5月)までに確認された感染者は全国で135人に達した。うち90人は沖縄県内だ。過去のデータから、多くの人が旅行するゴールデンウィーク明けは感染者が急増するというから注意が必要だ。
飛行機に1人でもいたら全員アウト!
はしかの感染力はインフルエンザの10倍と言われ、道端ですれ違っただけでも感染する恐れがある。飛行機の中に1人患者がいれば、免疫のない人は全員感染すると言われているほど強い。感染すると100%発症し、死亡率は1000人に1人と高い。
しかも、ウイルスで空気感染をするはしかは手洗いやうがい、マスクでも予防できない。ただ1つの予防法はワクチン接種だ。
潜伏期は10日から2週間。その後、2~4日間、発熱やせき、鼻水など風邪のような症状が出た後39度以上の発熱と発疹がある。風邪との見分け方は口の中にできる口内炎のような斑点だ。
ワクチン接種1回の28~45歳は要注意
さて、今回の感染者の多くは20代から40代だが、その理由は予防接種の回数にある。
今のガイドラインは2回接種だが、28~45歳は予防接種を1回しか受けていないからだ。46歳以上は任意だったので接種していない人もいるが、自然感染して抗体を持っている人が多いという。しかし、2回打ったにも関わらず感染する人もいるので油断ならない。
池袋大谷クリニックの大谷義夫院長は、血液検査で抗体を調べ、ワクチン接種することを勧める。「ワクチンで日本由来のはしか感染はなくなった。みんなでワクチンを打つことが大事」と話す。
スタジオでは、前日にワクチンを打ってきたという慎重派の玉川徹氏(コメンテーター)と、打たなくても大丈夫(と思いたい?)という楽観派の青木理氏(ジャーナリスト)との攻防が繰り広げられた。
青木「玉川さんは神経質すぎる」
大谷院長「うつ病などで抗体価が下がるという医学論文もあります。過剰なストレスは抗体価を下げてしまうかも知れない」
青木「楽観的でいれば抗体価は上がるってこと?」
大谷院長「上がりはしません。ワクチンは前提です」
青木「昔かかったかどうか母親に聞いてみます」
弁護士の菅野朋子「手っ取り早く血液検査してしまえば?」
青木「注射いやなんです」
玉川「いくじなしなだけじゃない!」