プロテニスにまた1人スターが誕生した。ダニエル太郎、25歳。きのう6日(2018年5月)行われたイスタンプール・オープンで優勝した。日本人選手では4人目。しかし、ダニエル太郎なんて知っていました?
ダニエル太郎選手は現在世界ランク114位で、はじめはポルトガルのエストリル・オープンに予選から出場予定だったのだが、直前にイスタンブール出場が認められてトルコに飛んだという。
日米のハーフ、身長191センチ、76キロ、4か国語に堪能
日本時間の昨日深夜行われたイスタンブール・オープン決勝。相手は、チュニジアのマレク・ジャジーリ選手(34)、世界ランク78位。格上だが、ダニエル選手は今年3月、元世界1位のジョコビッチ選手に勝ってもいる上昇株。
決勝は、ともに得意だというクレーコートで、一進一退の接戦になった。タイブレークにまでもつれた第1セットをものにすると、第2セットも優位に進め、2-0のストレートで勝った。自身、ツアーで決勝は初めてだったが、堂々たる勝ちだった。
「イスタンブールに来るはずのない男が優勝しちゃった。誰だかわかるかい?」とアナウンスされると、ダニエル選手は笑顔で、「ありがとう。それは僕だよ」と答え、「今週初めは、エストリル・オープンに参加予定だった」と観客に事情を説明した。イケメン、笑顔がさわやかだ。
そのときツイッターにも、「ポルトガルで予選の準備をしていたが、イスタンブールの本戦に入ったので、今からイスタンブール。飛行機であちこちはきついですが、本戦は嬉しい」と書いていた。
加藤浩次が「そういうことってあるんですか?」と聞く。
元テニス選手の杉山愛「このランクの人たちは両方に申し込んでいて、それが認められたということ。レアケースですがあります」
加藤「それが優勝しちゃった」
杉山「本当にすごいです。何度も負けそうになったのを跳ね返してきた。気持ちがしっかりしている」「もともとディフェンスは強いが、攻撃力がつかないと上位にはいけない。上背を生かしたサーブもよくなって、本当に力をつけてきている、急成長中」
ダニエル選手は、米ニューヨーク生まれ。母が日本人、父がアメリカ人で、身長191センチ、76キロ。日本に住んでいたこともあり、日本語、スペイン語、英語、ロシア語ができるという。
5歳でテニスを始め、14歳の時、家族とともにスペインに移った。そこで、世界のトップ選手とトレーニングを積み、2010年、17歳でプロデビューした。
加藤「スペインはテニスをするために?」
杉山「家族ごとというのはよくある」
加藤「14歳から、世界に出ていると違う?」
杉山「違う文化を見られるのはいい。経験にもなる。でも、自分に合うかどうかを見極めるのが重要。日本選手が、外国生活に馴染めないこともある」
加藤「ダニエル太郎って、いい名前だ」(笑)
この優勝で、ランクが80位くらいになると、試合の状況も変わるという。それはいいとして、純日本育ちというのが、出てくることはあるのだろうか。