愛媛県の松山刑務所大井造船作業場から脱獄し、23日目のおととい30日(2018年4月)に逮捕された平尾龍磨容疑者(27)は、広島県尾道市の向島で別荘の屋根裏に潜み、テレビを持ち込んで警察の動き把握していた可能性がある。のべ1万5000人を投入した大掛かりな捜索だったが、後手に回ったようだ。
別荘は草木におおわれた岩屋山の上にある。「ビビット」のスタッフが訪れると、ドアや窓は閉め切られて中は見えないが、玄関の前には自転車や物干し竿が置かれていた。
潜伏していた屋根裏にメモ「刑務官が嫌だった」
「この家だったのか。まさか、こんなに近いところだったのか」と地元の住民たちは驚く。別荘は以前から売りに出されていたが、所有者は最近も住んでいたという。「電気も水道も食べ物も服も靴も何でもありますよ」という人もいた。
「刑務官が嫌だった」と屋根裏には脱走の動機とみられるメモがあった。逮捕後、平尾は「あと半年で出られることが分かっていたが、それでもつらいので逃げた」と供述している。「久しぶりにゆっくり寝られた」と話しているという。
捜索にのべ1万5000人、3億円超
司会の真矢ミキ「逮捕されてよかったものの、捜索隊の人数、捜索費、3億円超といわれています」
原晋(青山学院大学陸上部監督)「(地元が広島県の三原市なので)私の実家の近くをバイクで通って、広島へ行ったんだと思います」
キャスターの堀尾正明「半年も耐えられないほど人間関係がつらかったといっています。そこを改善しなければ第2、第3の平尾容疑者が出てもおかしくない」
大捜索についても反省すべき点が少なくないだろう。