漫画、アニメ、グルメ、ファッションなど日本の文化を海外に売り込む官民ファンド「クールジャパン機構」(東京)でセクハラ問題が起きている。訴えているのは派遣社員の女性(29)で、社内歓迎会の帰路、方向が同じという上司と電車を待っていると、突然、肩に手を回してきた。「やめてください」と何度も断っても執拗に続け、電車に乗ると今度は手を握ろうとしたという。
六本木(東京)で開かれたカラオケの慰労会で、男性社員が自分が作成したくじを持ち込み、女性たちに引かせて、「当たり!ワインディナー」「ハズレ!罰ゲーム 手作りプレゼント」「ジブリの大博覧会」などと書いてあった。
女性の代理弁護士は「くじを引かせて『一緒に映画館に行く』とか、セクハラにあたります」と主張する。女性は「自分自身が被害者になることで、被害者の気持ちが改めていかにつらいかということが分かりました」と話す。
女性はセクハラ問題などを理由に2000万円の損害賠償を請求している。
50代高学歴のオジサンたちはとんでもない勘違い
クールジャパン機構は「駅でのセクハラ問題は衆人監視のなか、駅員らの通報リスクもある中で、嫌がる相手にそうした行為を行うなどありえない。くじ問題も、くじ引きは事前に伝えていた。性的目的は一切なかった」と否定している。
司会の真矢ミキ「ああいうくじは、どういう意味なんでしょうか。女性を仕事の添え物にしているな、というような、女性差別的な感じを受けました」
堀尾正明キャスター「50代の高学歴なオジサンに共通していますね。くじもウケけると思ってやっているんですよね。とんでもない勘違いです」
司会の国分太一「変わらなくちゃいけないのは男性の意識ですね」
第2回の口頭弁論は来月(2018年5月)の予定という。