財務省の福田淳一事務次官の辞任が24日(2018年4月)の閣議で承認され、当面、矢野康治官房長が代行するという。いわば逃げ切りだが、閣議後の麻生太郎財務相の発言が火に油を注いだ。
司会の羽鳥慎一が「エッ!?」と驚いたのは、「(福田前次官は)はめられて、訴えるんじゃないかと、いろいろご意見がいっぱいありますので」と、被害者を加害者扱いにしたような発言だ。また、記者から「裁判の結果が出ないと処分できないんでしょうか」と質問されると、「本人が裁判で争うとなれば、財務省として処分を判断するのは難しいでしょうね。俺に聞いたってダメだって言ってんだろ!」
さらに、「いったん官房付にして処分後に辞任を認めるという意見が出ていますが」と質問されると、「給料は誰が払うの? 野党は税金で払うべきだと言っているの? もう少し常識的なことを聞けば? 朝日新聞なら」
しかし、朝日新聞の記者から「さっき(質問した)のはNHKです」と訂正されると、「お前、NHK? 見かけない顔だな」と、もうヤクザのような口ぶりだ。
公の場で部下呼び捨て、俺、お前・・・滑稽な親分肌気取り
ゲストの元財務官僚の山口真由氏はあきれ顔で「なんでこんなことをこの場で言うんだろうなという感じですよね。親分肌とかいうことで許される言動じゃないんじゃないですかね」
浜田敬子(「ビジネスインサイダージャパン」統括編集長)「記者を見下したように、公式の場で、俺とかお前とか、大臣の言葉としてふさわしくないですよ。品性に欠けています。テレビ朝日から抗議を受けている立場なのに、真摯に受け止めて調査をしておりますという発言を、(麻生財務相から)1度も聞いたことがありません」
さらに、下村博文元文部科学相は講演で「テレビ局の人が隠して録っておいて週刊誌に売ること自体、はめられていますよ。ある意味犯罪だと思う」と、テレビ朝日記者を犯罪者扱いだ。
山口氏「ここまで被害者を中傷するのは、どう考えてもアウトだなと思います」
浜田「なぜセクハラの被害者が声を上げにくいのか、こういうことがあるからなんですよ」