高須クリニック、「CMが陳腐だ」の名誉毀損認められず 「僕は傷ついている」と高須院長

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   国会議員から「陳腐なCMだ」と揶揄され、名誉毀損で訴えていた高須クリニックの高須克弥院長の訴えが棄却された。東京地裁はきのう23日(2018年4月)の判決で、名誉毀損には当たらないとした。高須院長は「納得できない」と控訴する考えだ。

「『イエス、○○』とクリニック名を連呼するだけ」

   発端は昨年(2017年)5月、民進党(当時)の大西健介議員が衆院厚労委で、「誇大広告や強引な契約をする悪徳美容外科がある」と質した。その中で、「広告も限られているので、陳腐なものがある」として、「『イエス、○○』とクリニック名を連呼するだけのような」といった。

   大西議員は「○○」と名前は言わなかったが、これが「高須クリニック」を指すのは明らか。これに高須院長(73)が激怒。「悪徳の仲間にされてたまるか」と、大西議員と当時民進党代表だった蓮舫氏らに、名誉毀損に対する「1000万円の損害賠償と謝罪広告の掲載」を求めて訴訟を起こしていた。

   7月口頭弁論で高須院長は、「若さと美しさを手に入れ、人生を楽しむ権利は誰にでもある。妻・高須シヅは、『自分を楽しんでいますか? イエス高須クリニック』というキャッチコピーを考えてくれた。CMはその短縮形で全国に広まった」と訴えた。「キャッチコピーは妻の遺産であり、私の大切な宝だ」とも。シヅさんは8年前になくなっている。

   しかし昨日の判決は、「原告の請求をいずれも棄却する」というものだった。理由として、「『◯◯クリニック』とは高須クリニックを指していると見ることができる」と認めながら、「陳腐という表現の対象が、CM一般に向けられたもので、原告(高須氏)に直接評価を加えたものではない」「悪徳とは高須を対象とはしていない」として、名誉毀損とは言えないと結論した。

   漫画家の西原理恵子さんがその時の高須氏の様子を傍聴席から見て、漫画にして見せた。「負けが決まって、ベーするかっちゃん(克弥さん)」だといい、怒って舌を出している絵があった。

   大西議員は「当方の主張が採用された、妥当な判決」とのコメントを出したが、高須院長は収まらない。判決後、「納得できない。あれは裁判長の個人的見解だ。僕は傷ついている」と怒りも露わ。控訴するといった。

   「スッキリ」も、「イエス、高須クリニック」のCMを丸々流した。いつもの見慣れたCMだ。なぜかヘリコプターで飛び、アラブの人と思しき人たちと、高須院長が話をする、あれだ。これと大西議員の発言とを、どう判断するかだ。

   下川美奈「院長の思いを傷つけられたというのはわかる。判決は覆らないかもしれないが、最高裁まで戦ってもらいたい」

   加藤浩次は面白がった。「番組で、CMを流した。まんまと乗せられたような気がする」(大笑い)

   ヤンヤン

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