大相撲の貴乃花親方はきのう19日(2018年)、これまで率いてきた一門の名前「貴乃花」を外すよう一門の親方に申し入れていることを明らかにした。昨年来のゴタゴタから相撲協会と対立し、処分を受けてヒラの年寄りに格下げになった貴乃花親方にとって、これが「ゼロからスタート」なのか。
5つの部屋の8人の親方
相撲界の一門は、出羽海、時津風など6つある。貴乃花一門は2010年に貴乃花親方が二所ノ関一門から独立して作ったもので、現在は、貴乃花親方のほか、理事の阿武松親方など5つの部屋の8人の親方からなっている。
一門はある種の互助組織で、冠婚葬祭の助け合いや連合での稽古、床山や付け人の貸し借りなどをする。どの一門も歴史が古く、歴代の横綱を排出して絆も強いが、貴乃花一門はまだ新参という位置付けだ。にもかかわらず、存在感を見せたのは、貴乃花の現役時代の実績によるものだ。
名称が変わっても、一門の親方は結束していくとみられるが、貴乃花親方が一門に残るのか外に出るのかははっきりしない。相撲記者クラブの銅谷志朗さんは「他の親方が(名称変更を)止めた気配がない」という。
いまは強い力士育てて、弟子を増やす
司会の加藤浩次「名前を返上するんですかね」
元幕内力士の大至さんは「名前を変えるんじゃないかという予想はしていました。しかし、一門はとくに変わりはないと思います。阿武松親方が理事なので、ここが中心になる」という。
大畑大介(ラグビー元日本代表)「相撲道を突き進んでいくための行動かな」
加藤「一門は理事長選のための派閥に見えてしまいますけどね」
大至さん「そういう面もありますが、今回の貴乃花親方は、強い力士を育てたいということではないでしょうか」
加藤「今後、理事長選に出てくるようになるためには、どうしたらいいんですか」
大至さん「足場を固めること。強い力士を育てる。弟子を増やすこと」「一門には残るのではないでしょうか。一門の親方の信頼の回復する必要があります」