飼い犬が勝手に庭に入ってきた子供を噛んだ!治療費・慰謝料払うの?

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   身近な法律相談のコーナーで、飼い犬のトラブルを取り上げた。小学校5年生の男児が蹴ったサッカーボールがよその家の塀の向こうに入ってしまった。男児は塀を乗り越えてボールを取りにいったところ、庭にいた犬に噛まれたので治療を受けた。母親は飼い主に治療費と慰謝料の支払いを求めたが、飼い主は「庭は塀で囲っており、犬にも鎖が付けてある」と拒否した。

   このケースでは払ってもらえるのか、もらえないのか。街で聞くと、「払ってもらえない。放し飼いではない。鎖につながれていた」(50代女性)、「飼い主は払わなくちゃいけない。犬の管理に責任がある」(80代男性)、「払わなくてもいい。不法侵入ですよね。散歩中とは違う」(ビーグル犬を飼っている50代男性)、「自宅の敷地内であれば、払わなくてはいけない」(チチワを飼っている40代女性)・・・。全体で見ると「治療費を払ってもらえる」は7%、「払ってもらえない」は93%と大差があった。

原晋・青学監督「子どものマナー悪い」

   スタジオで「払ってもらえる」は司会の国分太一だけだった。「不法侵入したことは問題がありますが、噛まれたことに関しては、責任をとってもらわなくてはいけない」

   原晋(青山学院大学陸上部監督)「子どものマナーが悪いですよ。勝手に入って請求するのは図々しい」

   司会の真矢ミキ「狂犬病のワクチンも打っているし、鎖もあり、これ以上何をするの?」

菊間千乃・弁護士「犬は危険物。飼い主の責任大きい」

   弁護士の菊間千乃が裁判官役で判決を下した。判断は「払ってもらえる」だった。民法718条で「動物の占有者は、その動物が他人に加えた損害を賠償する責任を負う」とされている。例外として「動物の種類、大小、性質などに応じて相当に注意を払って飼っている場合は払わなくてもいい」となっているが、菊間によると「犬はもともと野性なので、法律の世界では危険物という扱いになっています。ケースによって、それぞれ相殺することがありますが、飼い主としては、まったく払わなくてもいいというわけにはいきません」ということだった。

文   一ツ石| 似顔絵 池田マコト
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