米英仏、国連視察を待たずにシリアをミサイル攻撃 トランプ大統領の思惑は

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   米英仏の連合軍は現地時間14日(2018年4月)の午前4時ごろ、シリアに合計105発のミサイル攻撃をした。標的となった科学研究調査センターは化学兵器の資材を北朝鮮から輸入したとみられる施設だ。

   この日は、アサド政権が反政府組織に対し化学兵器を使用したとして、国連の専門機関が化学兵器について調査を始める予定だった。

   なぜ連合軍は結果を待たず、調査当日に攻撃をしたのか。

米朝首脳会談を直前に北朝鮮を脅す狙い?

   そこにはトランプ米大統領のいくつかの思惑があるという。

   トランプ大統領は3日の記者会見で「イスラム国の掃討にメドがつきつつある」として「駐留米軍約2000人をアメリカに戻したい」と発言。ところがその数日後、化学兵器が使われたと情報があり、米の共和党内からは「トランプ大統領の発言はアサド政権をつけあがらせた」と批判が出ていた。そのため、攻撃を先延ばしすると大統領のメンツが立たないと判断したというのだ。

   さらにアメリカの一部メディアは、「米朝首脳会談を直前に北朝鮮を脅す狙いがある」と報じている。

   一方、化学兵器使用の根拠となった映像について、ロシア側は「やらせ」だと主張していて、今回の攻撃に対しては「トランプ氏は第2のヒトラーだ」と批判の声を上げている。

   石原良純(気象予報士)「中東のためというより、一義的にはアメリカの政権内の問題というか国内向けなのかなという気がします」

   玉川徹(コメンテーター)「イギリスも人道上の理由から攻撃したと言っているけど、それは欺瞞。国益を高めるためにやっているだけ。ひどい目に合っているのはシリアの国民です。中東問題を見るたびに欺瞞を感じます」

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