財務省はいつからこんなろくでもない役所になってしまったのか。週刊新潮の「財務事務次官のセクハラ音源」を読みながらそう考えた。福田淳一次官は1982年に東京大法学部を卒業して、大蔵省へ入っている。同じ入省年度には、森友学園問題で追及されている迫田英典、佐川宣寿がおり、98年に大蔵省汚職で逮捕された榊原隆(証券局総務課課長補佐・当時)もいる。榊原は大蔵・財務の歴史を通じて、戦後、唯一逮捕されたキャリア職員である。明らかに人材のいない年であったようだ。
週刊新潮によると、福田は入省時点ではトップの評価を受けていなかったという。だが、よくいわれるように、次官になるのは、バリバリ仕事をやる人間ではなく、仕事はそつなくこなすが、目立たない、マイナス点のつかない平々凡々とした人間が漁夫の利を得ることが多い。福田氏も麻雀で培った動物的な勝負感で危機を察知し、うまく回避して生き残ってきた人物のようである。
だが困ったことに、この人物、取材に来る女性記者に対してセクハラ的言動がひどくて、「被害者の会ができるんじゃないですか」(財務省職員)といわれているのだ。大手紙の記者は「彼氏はいるのか」と聞かれ、いると答えると、どれくらいセックスをしているのかといわれた。
テレビ局の記者は、深夜に電話があって、ネチネチ過去の男のことを聞かれた。別の大手紙の記者は、「キスしていい?」くらいは当たり前で、ホテルへ行こうといわれた記者もいると話す。
呆れ果てた言動だが、女性の側も我慢ばかりはしていない。財務省担当の30代の女性記者が、福田に呼び出され、彼の自宅近くのバーでのやりとりを「録音」していたのである。一部を紹介しよう。
記者 財務省と森友学園、どうなんですかね。
福田 今日ね、今日ね・・・抱きしめていい?
記者 ダメですよ。
福田 いいじゃん。(中略)
記者 福田さんは引責辞任はないですよね?
福田 もちろんやめないよ。だから浮気しようね。
記者 今回の森友案件で、一番大変だったことってなんですか?
福田 いろいろ大変だったけど、これからがうんこだから。胸触っていい?
記者 ダメですよ。
福田 手しばっていい?
記者 そういうことホントやめてください。
セクハラ発言が接続語のように用いられ、ついには、「キスしたいんですけど。すごく好きになっちゃったんだけど・・・おっぱい触らせて。綺麗だ、綺麗だ、綺麗だ」と、畳みかける。
週刊新潮は4月9日に福田が愛犬と家を出てきたところを直撃している。記者が、夜な夜な女性と飲んでいる時に「おっぱい触っていい?」「キスしたい」などと発言していると聞くが、と問うと、<福田 何を失礼なことを言っているんだ。誰がそんなことを言っているんだよ!>
記者は何度も、仮に証言や証拠が出て来たらどうしますかと問いつめ、それが出て来たら責任を取るのかと迫る。
<福田 ないものは責任取りようがないだろう。ないんだから。ないんだって、ないんだって言ってるだろう! いい加減にしろよ、ホントに>
いまのところ、デジタル版の「デイリー新潮」に音声は載っていないようだ。録音した女性記者への配慮からだろうが、豊田真由子ケースのように、載せれば即、辞職だろうな。
安倍首相「日米首脳会談」花道に退陣?心ある官僚や首長たちから総スカン
「捏造の宰相」(週刊文春)安倍晋三も進退窮まったようだ。森友学園との国有地払い下げについての公文書を改ざんしていたことだけでも大変なのに、イラクへ派遣していた自衛隊PKO部隊の日報が、当時の稲田大臣が「ない」と答弁していたものが次々に見つかり、政府に都合の悪いものを隠蔽していたことが明るみに出てしまった。
そのうえ、愛媛県の中村時広知事が、愛媛県職員が加計学園の獣医学部新設の件で東京へ出張して、当時の柳瀬唯夫首席秘書官と面談した際、柳瀬が「本件は首相案件となっている」と発言したと職員の報告メモにあったと、会見を開いて発表したのである。<安倍官邸に都合の悪い文書は破棄もしくは非開示、さらには隠蔽、改ざんされる>(週刊文春)
民主主義の根幹である、公文書の情報公開を通して国民が権力をチェックするという機能を、この政権は奪って恥じることがない。片山善博が「世界」5月号で、<これまでの安倍政権を振り返ってみると、こうした民主主義における権力の腐敗防止装置が一つ一つ取り外されていることに気付かされる>と批判し、重要法案でも数の論理で最初から結論が決まっているため「国会が無力化」されてしまっていると指摘している。
こうした状態に危機感を覚えた心ある官僚や地方自治体の首長たちが反乱を起こし、安倍政権へ「ノー」を突きつけているのだ。もはや死に体になった安倍首相は、早ければトランプ米大統領との首脳会談を終えた後、退陣するのではないだろうか。
映画関係者「たけしは絶対に森社長を許さない」ドロ沼第2幕はオフィス北野と軍団奪還
今週は「皐月賞」だが、ビートたけしが名付けたキタノコマンドールが、ミルコ・デムーロが騎乗することもあって、相当な人気を集めそうだ。なにしろ、デムーロは皐月賞ですでに4勝しているし、父はディープインパクトという良血馬だから、あっさり勝ってもおかしくはない。
ところで、たけしの独立騒動が泥沼化している。「オフィス北野」の森社長との確執は、森が週刊新潮で、たけし軍団のやり方を難じれば、たけしは週刊ポストの連載で、オフィス北野の幹部連中が、たけし軍団に仕事をとって来れるかというと難しいだろうと、彼らの無能ぶりを指摘している。30年間、オイラにおんぶにだっこしてきて、そういう努力をしてこなかったのだから。そういうやり方が気に入らないから、オイラは出たので、それ以外に理由はないといい切っている。
今週の週刊新潮は再び森社長側に立ち、オフィス北野の社員とたけし軍団とのやりとりを公開して、いかに軍団が居丈高で威圧的だったかを批判している。さらに、たけしと一緒に暮らしている50代前半の愛人の過去も明らかにし、彼女にたけしは洗脳されているのだ、彼女が軍団を嫌っているのだという主張を繰り返している。
森社長が、一応、騒動の終息宣言を発表し、たけしと再び手を携えていくことで合意したようだが、火種はくすぶり続けているようだ。数日前に会ったこの件に詳しい映画関係者は、たけしは森社長を絶対許さないだろうから、そのうち森を追い出し、軍団とともにオフィス北野へ戻るつもりだと話していた。表に出ていない漆黒の闇が、2人の間にはあるようだ。
有働由美子NHK退社を決意させた「星野仙一の死」酒飲みながらスポーツ選手取材のコツ伝授された恩人
NHKの顔といわれていた有働由美子アナが、エリートの座を捨ててフリーになったのには少し驚いた。理事になり、もしかすると、NHKの会長にもという声があっただけに、どうしたのであろう。
フリーになれば、1500万円といわれる年収よりはるかに多く稼げることは間違いないが。週刊現代によると、有働は、国谷裕子のやっていた「クローズアップ現代」の後釜になりたかったのに、それが叶わなかったことから辞めることにしたという。
彼女はジャーナリスト志向が強く、これからは現場に出て、取材をしていくそうだが、元NHKの先輩、池上彰がそう簡単にジャーナリストといってほしくないと苦言を呈していた。
アサヒ芸能は、有働に退社を決意させたのは、彼女と結婚するかもしれないといわれていた星野仙一が亡くなったことに起因すると報じている。星野とはサンデー、サタデースポーツのキャスター時代に知り合い、スポーツ選手の本音を聞きだすのに苦労していた有働に、「徹底的に取材相手を調べて具体的に質問しろ」「遠巻きに質問するのではなくストレートに聞けばいい」といったノウハウを、酒を飲みながら彼女に授けたというのだ。
東京五輪のキャスターをしてみたいという思い入れも強いという。子どもを持つことを諦め、バツイチ男との交際も進展がないようだ。そんな有働が、NHKの時とは違った取材力や斬り込み方をどう見せてくれるのだろうか。
小泉進次郎「資産ゼロ」のカラクリ―普通預金ならどんな大金も公開義務なし
政界の人気者、小泉進次郎ももうすぐ議員生活10年になる。現在36歳。将来の総理間違いなしといわれる小泉だが、週刊現代によれば、彼が公開した資産は「ゼロ」だったそうだ。
小泉は銀座のクラブや赤坂の料亭などは使わず、会合はいつも居酒屋で、それも割り勘。彼が贈るものは、横須賀海軍カレーのカレー味の柿ピーだそうだ。カネがないからではない。相手に気を使わせない心配りからだという。
独身で、大した贅沢もしないのに、資産ゼロというのはどうしてなのか。彼が持つ3つの政治資金管理団体の2016年分の収支報告書を見ると、収入合計は8522万円。歳費や文書通信費を入れると1億円を超えるのだが、普通預金にすれば公開する義務はなくなる。したがって、応援のために地方へ行っても全部自腹で、カネに困ることはないというが、それはそうだろう。
週刊文春で小泉純一郎の元秘書、飯島勲が「議員の資産ゼロは美談か」と突っ込んでいる。何しろ衆院議員465人のうち70人が資産ゼロだと報告しているのだ。<資産を小さく見せかけるためのいろんなカラクリがあるわけよ。そんな資産ゼロ議員を、美談みたいに持ち上げるマスメディアはどうかしてるぜ。しれっとゼロで届け出る議員には、普通預金も公開しろって法律で義務づけるとか、制度の不備を早く直して欲しいね>
小泉進次郎も潤沢なカネを使って、安倍自民党のおかしさを党内から堂々と批判してほしいものではある。