雨も降ってないのになぜ山崩れ?急斜面で救助近づけず―大分・耶馬溪

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   大分県中津市耶馬渓町できのう11日(2018年4月)未明に発生した大規模な山崩れでは、1人が死亡し、5人が行方不明となっている。阿部祐二レポーターは「住民のみなさんは予想もしなかった山崩れに大変なショックを受けています。夜を徹しての捜索が続いていますが、急斜面なので山肌に近づくのも大変です」と現場の様子を中継で伝えた。

   崩落は幅約200メートル、高さ約100メートルと大規模なもので、3軒の家を飲み込んだ。土砂が自宅まで押し寄せたものの、間一髪で助かった女性は「ドーンといったり、ガタガタといったりして、戸を開けたら炊事場は土砂や木で埋まっていた」と話していた。

地下水でてっぺんの崖が風化

   大雨が降っていたわけでもないのに、山崩れはなぜ起きたのか。住民は「2、3日前から小石が落ちていた」「地鳴りがあった」「山崩れの直前に突風が吹いた」などの異変があったという。

   スタジオでドローンからの映像を見ながら、日本地すべり学会の落合博貴会長は「一番特徴的なのは、てっぺんの垂直な崖が大きく落ちていることです。そのすぐ下の樹木がのっている土砂は、まだ不安定のようです。地下水の流出も特徴だと思います」と説明した。

   斜面の地下の安山岩などの岩石の亀裂に地下水が浸透し、風化が進んできたのではないかという。崩落前に、斜面が動いて亀裂が入るという前兆があった可能性もあるが、「森林が覆っていて見えなかったのではないか」と話した。

文   キャンディ
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