相撲協会の「女性は土俵から下りろ」という女人禁制問題の衝撃がいっこうにおさまらない。きのう9日(2018年4月)は巡業先の静岡県掛川市で土俵に上がった松井三郎市長が「万が一の時も男性のお医者さんが近くにいます」とジョークのつもりか挨拶して、複雑な反応を誘った。土俵に上がらせてもらえずに外の台上で挨拶した宝塚市の中川智子市長は「悔しい、つらい」と呼びかけた。
その中川市長は「とくダネ!」の電話インタビューに「男性も女性も市長として平等に扱ってもらいたい。議論を始めてほしい」と話した。近く八角理事長と文部科学大臣に要望書を出すそうだ。
「今のままの大相撲を愛する人もいる」と協会寄りコメントばかり
この考えに、相撲記者クラブ会友の大見信昭氏は「今のままの大相撲を愛する人もいる」と女人禁制を髷やまわしと同列の伝統だとするコメントを語った。これには社会学者の古市憲寿氏が「それと女人禁制を反省することとは違う」と反論、意見はかみ合わなかった。
相撲界の問題が起こるたびに「相撲記者クラブ会友」という元記者が登場するが、ほとんどの記者クラブでは会友制度などないし、OBが会友を肩書に活動することもない。相撲だけが、こうした老元記者から相撲協会擁護の保守的コメントがたびたび発せられる。
大見氏「大相撲への女人禁制批判には違和感を覚える」
中川市長「時代にあった対応をという問題提起です」
司会の小倉智昭「正直いって、私なんかどっちでもいいや」
文
あっちゃん| 似顔絵 池田マコト