米大リーグ・エンゼルス、大谷翔平選手(23)の投打・二刀流が快進撃だ。これまで5試合に出て、投手で1勝、打者で3ホーマー。6試合目となった日本時間のけさ(2018年4月9日)、投手で7回を投げ、12奪三振、被安打1、無失点の好投で2勝目をあげた。もう、フィーバーなんてもんじゃない。
大谷のスタートは2日の初登板初勝利、と「スッキリ」はいったが、その前に、DHでのメジャー初打席初ヒットの試合がある。そして打者としては4日、本拠地での初打席ホームランから3試合連続本塁打。3試合連続ホーマーは、日本人では、2007年の松井秀喜選手以来。打率も3割8分9厘
。「各球団、もう打たせねえぞと研究してくる」
これでアメリカがひっくり返った。とにかく、長い大リーグの歴史の中でも、二刀流で名を残しているのは実質、野球の神様ベーブ・ルースだけだ。記録を調べて、初勝利とホームランの関係で、やれ97年ぶりだの98年ぶりだのという話になる。
注目は、投打で2桁達成するかどうか。ベーブ・ルースは1918年に、投手で13勝、打者で11本塁打を記録しているから、すべてこれとの比較になる。ちょうど100年目だし、ベーブが相手ならこれより上はいない。
また、大谷の態度、言葉が誠に爽やかだ。おととい(7日)3本目のホームランの後でも、「今日はすごくよかった。芯でも捉えていたし、自分の形になっていた。ホームランを基準にはしていないが、数は打ちたい。一発で点が入るのは魅力的」と淡々。とても23歳とは思えない落ち着きだ。
場外のフィーバーは、「大谷ウエア」だけでなく、選手カード(25ドル)も、入団時ですでに1万7323枚(ずいぶん細かい)で、イチロー選手が3000本安打を達成した時より6000枚も多いという。
ベーブ・ルースの孫、トム・スティーブンスさん(65)は、「すごく勇気ある挑戦だ。ベーブと似ているのは自信ですね。彼は本物だ」という。
加藤浩次も見ていた。「7回まではノーヒットノーランか、みたいな感じだった。打たれたので代わったけど」
杉山愛「12奪三振、信じられませんね」
開幕前は、投打ともに不振で、メディアから「マイナーから始めろ」などと酷評されていた。しかし、オープン戦中にすべての調整を進めていたということだろう。バッティングフォームも右足を上げないように変えていた。
橋本五郎「相当な重圧だったと思うが、それを跳ね返すだけじゃなくて、いいスタート切った」
加藤「でも、各球団、もう打たせねえぞと研究してくるでしょうね」
杉山「会見での落ち着きぶりを見ていると、自分がわかっている。やれる」
次の登板は、15日のロイヤルズ戦か。打者としては11日からのレンジャーズ戦からだ。4本目が出たらどうなっちゃうだろう。