攻撃されるととっさに守るのは「格闘家の本性」? レスリング協会が一転、パワハラ認定

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   第三者委員会による調査報告書を受け、日本レスリング協会は6日金曜日(2018年4月)、栄和人監督によるパワハラ行為4件を認め、会見で謝罪した。栄監督は「パワハラの責任をとる」と、強化部長を辞任した。

   パワハラが認められたのは、伊調馨選手に対するもの2件と田南部力監督に対するもの2件。内容は、伊調選手が栄監督の元を離れたことを逆恨みし、合宿で「よく俺の前でレスリングができるな」と発言したこと、2010年11月に行われた中国・アジア競技大会の代表選考から伊調選手を排除したことなど。

「泣き寝入りしている選手がいっぱいいそう」

   「パワーのない人間によるパワハラがどういうものなのか私には分かりません」(3月15日)という"物議会見"を開いた至学館大学の谷岡郁子学長は、モーニングショーの直撃インタビューに対し「五連覇阻止はなかったです」と発言した。

   当初、パワハラは「一切なかった」と断言していた福田富昭会長は、記者会見でその理由を聞かれ、「(告発を)ぱっと読んだ感触を言ってしまった。申し訳ない」とトップに立つ人間としてなんともお粗末な根拠を明らかにした。

   拓殖大学レスリング部監督の須藤元気さんは「内容を確かめずに『ない』と言い切ってしまうのは格闘家ならでは。攻撃されると守りに入るのは格闘家の弱点なんです。それは協会としての体質にもある」と説明した。これに対し、そんな理由が通用するのかと言わんばかりに笑いが上がった。

   住田裕子(弁護士)「(会長の発言は)ガバナンスの欠如を見事に表している。どんな組織でも、クレームを受けたら『調査して対処します』が第一声であるべき。これだけ強く否定するのは弱みがあるから」

   羽鳥慎一「名選手だったから、とっさに(「ない」と言って)防御態勢をとってしまったのでしょうか」

   石原良純(タレント、気象予報士)「よきプレーヤーがよきマネージャーになるわけではないのに、協会に全員残っているのは、相撲協会と同じですね。それにしても、泣き寝入りしている選手がいっぱいいると想像できてしまいます」

文   ピノコ| 似顔絵 池田マコト
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