「空前の売り手市場」と言われてもピンとこないが、その有利な就活を生き抜いた新入社員を迎えた入社式が様々に行われている。で、恒例の「今年の新入社員」を決めつけるキャッチが出た。「SNSを駆使するチームパシュートタイプ」だと。なんじゃそれ?
きのう2日(2018年4月)、羽田空港の格納庫で行われた日本航空グループの入社式には、1639人の新人がいた。一斉に紙飛行機を飛ばして、毎年絵になる入社式だ。100メートルで初めて9秒台を出した桐生祥秀選手は、日本生命の入社式にいた。今話題の財務省で、「不偏不党かつ公正に職務の遂行」との言葉を代表で述べたのは女性だった。
バブル期よりすごい空前の「売り手市場」
とにかく、数字がすごい。厚労省が2月にまとめた大卒の就職内定率は、91.2%と調査開始以来の最高だった。2011年には77.4%だったのだから、驚くべき伸びだ。大卒の求人倍率は1.78倍(見通し)。バブルの時ですら1.46倍なのだから、「空前」は間違いない。
そんな「売り手市場」、つまり職を選んで決めた新人たちのカラーは?というと、意外や「ガツガツしたタイプが多い」という。経営コンサルタントの坂口孝則さんは「今の学生は、経済的に恵まれていない状況にある。収入は大切だが、ブラック企業で働きたくないという意識が同時にある。面接でも有給取りやすいかとか、スキルを磨ける場を提供してもらえるかとか、聞く学生が多い」という。
そこで恒例の、民間調査機関「産労総合研究所」が出す「今年のタイプ」。「チームパシュート」って、平昌五輪で金メダルを獲ったアレだろ? それに「SNSを駆使する」? 何やら流行語にとらわれているんじゃない?
その意味するところは、「少数の仲間でSNSを活用してグループの協力関係を作り、スピーディーに就職活動を終えた」のだというのだが、わかるかな?
街で聞きくと、同じ職種を目指す者が説明会でグループになり、情報をLINEで共有化するのが当たり前になっているらしい。また、会社の説明より同世代からの情報の方が信憑性はあるという声も。なるほど。
過去には「ネットオークション型」「4コマ漫画型」
加藤浩次「有効求人倍率は、バブル期より高い。バブル期より職が選べるというのは凄いこと」
ウェンツ瑛士「それで自己主張が強いのかな」
ロバート・キャンベル「SNSは以前からだが、決定的なのは、売り手市場だからお互いに助け合っている。5、6年前なら競争だったのを、共同作業でやっている感じ」
ちなみに過去の「新人のタイプ」を並べてみたら、加藤が吉本興業に入った1989年は、「液晶テレビ型」(反応早いが、値段が高く色不鮮明。改良次第で可能性大)。近藤春菜の2004年は、「ネットオークション型」(良いものには人気が殺到し売れる一方で、売れ残りも多数)。
日テレ報道局の下川美奈の1995年は就職氷河期の真っ只中。「4コマ漫画型」で「理解に時間がかからず、傑作もある一方で、市場に溢れているので安く調達できる」。
その下川、「落ちましたよ」「え、日テレが第一志望じゃなかった?」と加藤。すると下川「TBS」と第一志望を言っちゃった。(大笑い)
ヤンヤン