毎年4月は値上げの季節。今年も原材料費の上昇などによる値上げ、中身の減量、そして公共料金の値上げが並ぶ。事情は様々だが、要は、給料のアップにつながるかどうか。そこに少し違う展望があるらしい。
ロングセラーの筆頭にあがる亀田製菓の「ハッピーターン」が、9日(2018年4月)の出荷から、値段は220円の据え置きだが、内容が120gから108gに減る。リポーターの阿部祐二が、どれだけ減るのかを計って見せると、ちょうど3枚分だった。
納豆が27年ぶり値上げなんて、今までが安すぎた
同様に、「ぽたぽた焼き」も22枚から20枚になる。理由は米など原材料の価格高騰。「企業努力だけでは、抑えきれなくなった」という。原材料の値上げでは、納豆が27年ぶりに1割から2割の値上げ(タカノフーズ)。これは大豆。メルシャンのワインも、570円が590円(税抜き)に。これはぶどう。
人手不足と物流費の高騰というのがネスレ日本。ネスカフェ・ゴールドブレンドなど一部商品が6%から10%高くなる。牛丼の松屋も、人件費、材料費の高騰で、明日(3日)から、牛めしの並盛りが290円から320円になる。メニューの多くが10円から50円あがる。
街の声を聞いても「悪いことばかりじゃない」というのもあった。
キャスターの加藤浩次は「これが景気につながれば、ということでしょうね」という。元テニスの杉山愛は「景気がいいという実感はないが、物が上がれば給料もあがるという風になってほしい」。
加藤「バブルの頃、牛どんは500円ですからね。それがデフレでどんどん下がって290円。今ようやく、値段を上げても買える状況になってきている」
タレントの高橋真麻「今までが安すぎたんだなということ。工夫で景気回復につなげてほしい」
加藤「給料が増えているという実感があればいいんだが......」
近藤春菜「使わないと、お金は回っていかない。でも、納豆が27年ぶりというのはすごい企業努力だなと思った」
食品以外では、医療費で、かかりつけ医の初診の診療報酬が800円増(自己負担額は240円)。東京ガスは、一般の標準家庭で、月額45円増。東京電力は、モデル使用量で、4月が72円、5月が133円増になる。
加藤「人によって受け止めは違うと思うが」
橋本五郎(元読売新聞)「どこのレベルで考えるか。安い方がいいに決まっているが、経済全体として考えると、会社の利益がなければ給料にも繋がらない。給料上がれば買う。買ってもらえれば、もっと作るという好循環になってほしい。個人にとってもプラス」
加藤「あとは、会社がどれだけ給料を上げるか」
そこだ。アベノミクスだ、好景気だなんて言っても、そこだけが動かなかったんだから。