北朝鮮の金正恩・朝鮮労働党委員長と中国の習近平国家主席の首脳会談の伝え方が、中朝で微妙に違っている。朝鮮中央テレビは40分にわたって、盛大な歓迎、21台もの白バイによる厳重な護衛、金委員長の笑顔と李雪主夫人が強調された映像を流したが、中国のニュース放送にはあったあるシーンがカットされていた。
中国の報道では習主席の話をメモする金委員長の姿があったが、いかにも格下という印象のためか、北朝鮮の放送ではなかった。代わりに、晩餐会など盛大な歓迎のシーンがさまざまに伝えられた。
先生と生徒みたい
龍谷大の李相哲教授は「金正恩氏が偉大な指導者であることを演出している」という。他にも、乾杯の仕方、話の仕方で、金委員長が習主席と対等に見えるように配慮されているという。
俳優の藤本隆宏は「金委員長はいい演出家、プロデューサーだけど、俳優としては芝居が下手で、映像だと先生と生徒みたいに見えます」
梅津弥英子キャスター「中国から出た映像が新鮮だったですね」
中瀬ゆかり(「新潮社」出版部長)「一生懸命という感じで可愛らしい。笑顔も自然」
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト