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「米朝首脳会談」決裂必至!トランプの周囲は超タカ派の危ないお友達ばっかり

   北朝鮮の金正恩委員長が初めて中国を訪れて、習近平・国家主席と会談した。会談の様子が放送されたが、余裕の習に比べて、はにかんで目線が定まらない金の姿が、両者の格の違いを見せつけた。

<中国側の発表によれば、正恩氏は中朝首脳会談の中で米朝首脳会談の開催に初めて言及し、「米韓の誠意ある努力で平和的雰囲気を作り、朝鮮半島の非核化のための段階的な措置をとれば解決できる」と語った>(朝日新聞DIGITAL3月28日11時39分より)

事はそう簡単にはいくまい。トランプは金正恩からの申し入れを即断したが、彼は金と会ってどんな話をするのかについてのビジョンも戦略も定まっていない。

   それに、トランプの周りにはウルトラタカ派ばかりが集まり、中でも国家安全保障を担当する大統領補佐官のジョン・ボルトン元国連大使に「恐怖せよ」とニューズウイーク日本版が警鐘乱打している。マクマスターを解任して後任に指名したマイク・ポンペオCIA長官もタカ派だが、それを凌ぐというのである。

<ボルトンは北朝鮮への先制攻撃、イランとの核合意の破棄とイラン爆撃を繰り返して主張してきた。共和党内のより伝統的なタカ派は「力による平和」をモットーとするが、ボルトンの場合は『戦争による体制転換』が信条。アメリカの敵は壊滅すべし、と考えている>(ニューズウイーク)

   彼にはネオコンの一部に認められる倫理的な情熱もない。何しろ、ブッシュ政権で国連大使に指名されたが、ボルトンは国連の存在自体を否定し、国際法という概念にも反対し、国際法の正当性をわずかでも認めることは大きな過ちだと公言していたという。

   ボルトンの任務は、各省トップたちと外交、軍事政策のさまざまな選択肢を話し合い、それぞれの違いを熟考し、大統領に提案することだが、<ボルトンはその仕事に全くもって向いていない>(同)

   ボルトンはトランプの邪悪な側面を刺激して、北朝鮮やイランへの威嚇や脅しを現実のものにするのではないかというのだ。ボルトンとポンペオが指名承認を待っている間に、<トランプは実に「トランプらしく」なりつつある。それが意味するところを考えれば、恐怖と不安に襲われるのは当然だろう>(同)

   4月に安倍首相はトランプと首脳会談をする予定らしいが、以前のトランプとはまったく違っているかもしれないのだ。

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