兼業禁止規定に違反したとして熊本市議を失職した北口和皇(かずこ)氏(59)は、きのう28日(2018年3月)に反論会見を行った。今後、失職の決定取り消しを熊本県知事に申し立てるほか、来年4月の統一地方選に立候補するという。北口氏は「私が諦めることが熊本市民のためになるとは思えません。最後まで闘っていくつもりです」と高らかに宣言した。
北口氏は熊本市議に7回当選のベテランだが、市職員への暴言やパワハラ行為があったなどとして、これまでに議員辞職勧告を4回も受けてきた。かつての同僚市議は「一言でいえばモンスター。職員を大声で怒鳴っている声が廊下の外まで聞こえた」と話す。兼業禁止規定違反は、いわば「別件失職」だ。
補佐役の弁護士もてこずる脱線・暴走
市議時代に辞職勧告をめぐって市議会から追及を受けた際、質問とかみ合わない回答を繰り返して注意を受けていた北口氏は、きのうの会見でも珍問答を展開した。「私の聞き方が悪いのかなと思うほど、まっとうな答えが返ってきませんでした」と阿部悦子リポーターは苦笑まじりで伝えた。
約1時間の会見中、北口氏の左側に座った弁護士がたびたび割って入り、「回数を聞かれているので・・・」「体調不良という言い方でいいかと・・・」と答え方をささやいたり、質問から脱線して暴走しそうな北口氏を「端的に答えてください」と手で制したりと、その奮闘ぶりも目立っていた。
司会の小倉智昭「多くの人にとっては、熊本市議が一人失職してもあまり興味はないかもしれませんが、この人ほどテレビ的な人はいませんね」
文
キャンディ| 似顔絵 池田マコト