きのう27日(2018年3月)に行われた証人喚問で、佐川宣寿・前財務省理財局長は改ざんの核心については「刑事訴追の恐れがある」として計49回も証言拒否をした。一方、官邸や安倍昭恵夫人の関与はなかったと明確に答えた。この落差は何だったのか。
財務省幹部の反応を聞くと、「官僚答弁としては模範的だった」「答弁は100点」「究極の忖度をした」と高く評価した。
野党の質問議員も認める「われわれの力不足」
司会の加藤浩次「これをみると、野党は切り崩せなかったということですか」
きのう質問した希望の党の今井雅人議員は「まあ、そうですね。われわれの力不足があったかもしれない」と率直に認める。
読売新聞特別編集委員の橋本五郎氏は「野党は、忖度にしろ、指示にしろ、『あったはず』という攻め方だった。『はず』でなく、もっと具体的に突き付けてほしかった」と注文つけた。
日本テレビ政治部官邸キャップの青山和弘記者は「官僚側からすれば、満点であっても、国民や国会にとっては真相が明らかにならなかった。佐川氏の前に野党が敗れ去ったということでしたね」
あとは大阪地検の捜査頼み
加藤「このままというわけにはいきませんが、今後どうなりますか」
青山「野党は次の一手は苦しいんです。ある議員はマスコミに期待すると言っていました。大阪地検の捜査がどこまで進むか、後は何といっても世論です。世論調査の結果などが大きな焦点になります。ともあれ、改ざん問題については与野党が知恵を絞らなくてはなりませんね」
文
一ツ石| 似顔絵 池田マコト