NHKは26日(2018年3月)、総合テレビの「ニュースチェック11」(月~金曜、午後11時15分~)で4月から、毎週水曜日に人工知能(AI)で合成音声を読み上げるアナウンサー「ニュースのヨミ子」を登場させると発表した。
平昌五輪の「ロボット実況」に使われた技術がベース
NHK放送技術研究所が開発した平昌五輪の「ロボット実況」に使われた技術がベースになっている。同局の地上波放送ではAIで音声を読み上げるアナウンサーは初の試みだ。キャラクターのデザインは、コップに腰掛ける人気フィギュア「コップのフチ子」で知られるタナカカツキさんが手がけた。
「ヨミ子」は同局の女性アナウンサーがニュースを読み上げる音声データから、事故やスポーツなどさまざまなニュースに合わせた読み方を学習中だが、まだ音声を合成して発話をする機能が中心で、自由に会話する段階には達していない。NHKでは「まだ、会話のアクセントはたどたどしいが、若い世代にニュースに親しんでもらうために採用した」と語っている。(テレビウォッチ編集部)