女子レスリングのパワハラ問題で反論会見を開いた至学館大学の谷岡郁子学長は17日(2018年3月)、愛知県大府市の同大学で開かれた卒業式に出席、祝辞の中で渦中のパワハラ問題についても言及した。1000本近くの電話が大学に来ていることも明かした。
大学には1000本近くの抗議電話が
谷岡学長は15日の記者会見で「そもそも彼女(伊調馨)は選手なんですか?」などと発言し、大リーグのダルビッシュ有投手が「伊調選手、栄監督両氏にリスペクトのかけらもない発言でしかないですね」とツイートするなど、多くの人が批判の声を挙げている。
こうした批判に対し、谷岡学長は祝辞の中で「まあたくさんの抗議の電話がかかってきました。1000本近く来ているのではないでしょうか」「たくさんのSNSメールも来ています。『すごい怖い学長だね』『すごい独裁者ではないの?』『100%パワハラだ』というものもあります」と紹介した。
そして、卒業生たちにこう呼びかけた。
「でも分かってて、言いました。レスリング部の子たちがひどい言葉を投げつけられるなら、そこに立ちふさがって、守って、バッシングは私が受ける。これが学長だからです」
谷岡学長の発言に関してスタジオトーク。
住田裕子(弁護士)「パワハラなど嫌がらせする人の共通性は『自分だけ』というものです。相手の気持ちや傷みが分からず、自分の目線で言い放ってしまう。だからこそ、記者会見がパワハラだと評価されたのです」
玉川徹「バッシングを受ける理由のない学生への心無いバッシングをする人は、これ(学長の祝辞発言)をもって、さらにバッシングするでしょうね」