ビートたけし(71)が長年タッグを組んできたオフィス北野の森昌行社長と袂を分かつ決断をした。「一度背負ってきたものをおろしたい。自分の時間を増やしたい」というのが理由だ。たけしはビジネスパートナーの女性と一緒に3年前に新しい会社を設立しており、今後はそこを拠点に活動するという。
たけしは1986年にフライデー襲撃事件を起こし、当時の所属事務所を退社し、オフィス北野を設立した。森氏は92年に社長に就任し、近年は映画プロデューサーとして資金集めなどに手腕を発揮していた。
しかし、3年ほど前に仕事に対する考え方の相違を認識したといい、昨年(2017年)はたけしが森社長に相談せずに本を出版し、「小説とか落語とか歌とか、自分で物足りない部分に再挑戦したい」という思いも語っていた。今年に入って2人の間で「けんか別れしたくない。円満に事を進めよう」という話があったという。
映画制作でも決定的な違い
フジテレビの加治佐謙一・芸能デスクは「たとえば、映画ではたけしさんは芸術性のあるもの作りたいと思っていた一方で、森さんは興行性も重視といった部分でずれが出ていたようだ」と解説する。
司会の小倉智昭「たけしさんは私と同じ世代。70にもなると、自分の好きなことをしたいとか楽をしたいとかいろいろ思うことは確かですよね」
文
キャンディ| 似顔絵 池田マコト