森友学園をめぐる決裁文書の改ざん問題で、当時の理財局長だった責任をとって辞表を提出した佐川宜寿・国税庁長官(60)とはどんな人物なのか。
佐川氏は福島県いわき市出身。小中学時代の同級生によると、「勉強もスポーツもできてスーパーマンみたいな存在。かっこよくてモテた」という。中学3年生の時に父親が亡くなり、高校時代は3人の兄が学費を負担した。成績は常に学内トップで、官僚になるためにひたすら勉強の毎日だった。
東京大卒業後して大蔵省に入省。仕事に厳しいことで有名で、財務省のパワハラ上司リスト「恐竜番付」の常連だったという。今年1月(2018年)の雑誌のインタビュー記事では、組織のリーダーとして心がけていることとして、「些細な問題でも対応を誤れば組織の信頼を失ってしまいます。リスク管理として、必ず上司に報告するよう徹底させています」と語っていた。
「まずいな」と気づいても後戻りできない性格
司会の小倉智昭「佐川さんがどこまで手を染めていたかわかりませんが、官僚たちがなぜそんな忖度をして改ざんをしなければいけなかったか。それが一番の問題ですね」
経済産業省の元職員の石川和男氏「最初は本当に改ざんしていることを知らなかったが、だんだん細かく見ていくうちに、『まずいな』となったのではないでしょうか。そこで謝ればよかったが、それができなかったのは佐川さんのキャラクターなのかもしれません」
文
キャンディ