北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長との会談について報告するためホワイトハウスを訪れていた韓国大統領府特使は、けさ9日(2018年)、ホワイトハウス前で緊急メッセージを発表した。金委員長から託された「なるべく早く会いたい」というメッセージに、トランプ大統が5月までに会う意向を示したというのだ。
テレビ朝日の元ソウル支局長・大野公二記者は「北朝鮮は去年(2017年)、核開発は終わったと宣言し、建国70周年に当たる今年は経済路線をとっています。しかし、経済制裁の影響は大きく、北朝鮮ではコメの価格も石油価格も上がっています」と言う。米朝首脳会談は経済制裁を緩めさせるのが狙いということか。
互いに「ムチャ振り」で相手を牽制
ワシントン支局の山下達也記者は、「すでにトップレベルの駆け引きになっています」としてこう見る。「いきなりトップ会談をすれば、脇の甘いトランプが駆け引きに負けることもある。そのため、北朝鮮にさらなる条件を突きつけてハードルを上げたうえでのトップ会談という流れもありそうです。トランプ大統領もずるがしこい交渉の達人を自称しているので、北朝鮮の足元を見たムチャ振りもあるかもしれないですね」
スポーツコメンテーターの長嶋一茂「核開発で金正恩は対等の立場だと思っているから、話し合いで関係が悪化することもありうるよね。日本にも影響が大きいので、日本は勇み足はしないでほしいなあ」
トランプと金正恩、「オレ様がいちばん」という似た者同士なので、案外、馬が合うかも。
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バルバス| 似顔絵 池田マコト