恩返しの藤井聡太「師弟対局」師匠が上手に弟子に勝たせた?まさかあ・・・

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   藤井聡太六段(15)はきのう8日(2018年3月)、師匠の杉本昌隆七段(49)と公式戦で初めて対戦し、8時間20分の熱戦を制して、師匠への「恩返し」を果たした。

   対局は午前10時に杉本の先手で始まり、師匠が攻め、弟子が守るという展開だったが、3時間後に「千日手」という珍しい局面になり、先手を入れ替えて仕切り直しになった。ここでも師匠が優勢だったが、山場で藤井の一手が局面を変えた。解説の深浦康市九段が「やるね~」と唸る一手だった。

   勝った後も藤井は、「いつも通りの気持ちでと思って・・・。とてもいい経験になったと思います」と考え考え話した。杉本は「私は19の時に師匠がなくなり、公式戦での対決はなかったので、藤井六段と対戦できたのは嬉しい。私まで注目していただきましたので、きょうの1日はすばらしかった。お礼を言いたいです」と話した。

杉本昌隆七段の人生も急変!講演のテーマは弟子の話ばかり

   杉本との出会いは、藤井少年が小学1年生の時だった。そして、4年生で弟子入りする。最初の対戦は藤井少年が勝ったが、2度目は師匠が勝った。その時の藤井少年は「この世の終わりというような落ち込みかた」(杉本)で、心配して母親に電話したほどだったという。

   将棋の師匠というのは奇妙な存在だ。プロになるための手順で、師匠といっても、必ずしも手取り足取り教えるわけではない。月謝を取るわけでもない。いわば後見人のようなものである。才能がないと思えば引導を渡すこともある。

   しかし、藤井少年のおかげで、師匠のほうの人生が変わった。中学生棋士で29連勝の記録を作った後、「弟子・藤井聡太の学び方」を出版すると、すぐに重版になって1万1000部も売れた。講演会のテーマも「師匠が語る、藤井聡太という才能」といった内容だ。

先手で師匠が勝つのはまずいと「千日手」?

   司会の小倉智昭「この後、どうなるんでしょうね」

   きょうの解説はダジャレの豊川孝弘七段だ。「(藤井聡太に引っ掛けて)SFの世界ですね」

   笠井信輔(ニュースデスク)が「千日手」について、「(師匠が)先手で勝つのは具合が悪いからと、仕切り直しに持ち込んだのではないんですか」と豊川七段に聞くと、「ありかも」というではないか。「でも、そうは言えないじゃないですか。もしかしたら・・・」

   千日手というのは、同じ局面を4回繰り返すことで、100局に1局くらいはあるという。将棋の世界もなかなか奥が深いようだ。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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