将棋の藤井聡太六段(15)はきのう8日(2018年3月)、小学4年生以来の師匠・杉本昌隆七段(49)と初めて公式戦で対決した。杉本の先手で始まり、どちらも同じ差し手を繰り返す「千日手」となり、局面が進まなくなった。「互いに自分の攻め手を貫くと起きるが、1年に2000強ある公式戦でも5局ぐらいしかない」と加藤一二三・九段は解説する。
先手を入れ替えて指し直しとなり、最後は藤井が111手で押し切った。
5月の竜王戦に勝てば今度は7段
司会の加藤浩次「恩返しを果たせましたね」
藤井は「師匠と対戦できて、とてもうれしいです。いつも通りの気持ちでやりました。いい経験ができました」と語った。杉本は「公式戦で対局できて大変うれしい」と振り返った。
加藤九段は「将棋の世界では、師匠が弟子に手に手をとって教えることはあまりありませんが、杉本師匠は例外中の例外で、ずいぶん教えていたそうです」という。
菊池幸夫(弁護士)「全力で弟子と向かい合ってきたことがわかりますね」
本上まなみ(俳優)「本当にすてきな師弟関係で、千日手とかの言葉も知れて、観ていて楽しいな」
藤井は5月に竜王戦を制すれば七段に昇格できる。
文
あっちゃん| 似顔絵 池田マコト