別府温泉が「草津に行こうぜ」と宣伝 災害が結びつけた温泉同士のアッタカ~イ交流

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   「今は、別府行くより、草津行こうぜ。」

   こんな広告が先月(2018年2月)の西日本新聞の朝刊に掲載された。広告主は群馬県の草津温泉ではない。大分県の別府温泉だ。なぜ、他県の温泉をPRするのか。別府市観光課に聞くと、ある縁があった。

熊本地震と草津白根山が噴火、困った時は相身互い

   2年前(2016年)の4月、熊本地震が発生し、隣県の別府温泉でも宿泊客11万人のキャンセルが出て、総額13億7000万円の被害を受けた。その1年後の去年(2017年)、ある恩返しを企画した。

   「別府が苦しいときに来てくださった皆様、心配くださった皆様、有り難うございました。別府の『恩泉』」を無料でお届けします」と別府温泉の湯をトラックで全国を回るというキャンペーンだった。

   群馬県に届けた帰りに「草津の湯を頂けませんか」とお願いし、持ち帰った。それを「別府市内で草津温泉」と銘打って無料イベントを開催すると、好評だった。

   そんな結びつきができた直後だった。今年(2,018年)1月23日、群馬県の草津白根山が噴火し、1週間で3万3000人のキャンセルが起きた。そこで、「温泉のご恩をお返ししたい」とエールを送ったわけだ。草津温泉も「有り難いと思いました。これからも互いに交流していきたいですね」と感謝している。

   司会の加藤浩次「別府より草津、このキャッチコピー、インパクトがありますね」

   キャスターの近藤春菜「粋ですよねえ」

文   一ツ石| 似顔絵 池田マコト
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