元横綱日馬富士による傷害事件でけがを負った貴ノ岩がきょう1日(2018年3月)の朝、騒動から4カ月ぶりに取材に応じた。京都・宇治市の貴乃花部屋の宿舎前で記者に囲まれたまわし姿の貴ノ岩の横には、貴乃花親方がピタリと付き添っていた。
「相撲の取り組みをするまではもうちょっと時間がかかりそうですか」
「体重とかは? いま何キロぐらいですか」
「春場所に向けては?」
「稽古を再開したのはいつから?」
「東京ではどんな調整をしていた?」
あたりさわりのない質問で始まり、貴ノ岩も「はい、もうちょっと」「だいぶ戻ってきた」「一生懸命やるだけ」「(稽古再開は)京都の宿舎に来てから」といずれも短くだが、率直に答えていた。
あわてて「じゃ、この辺で・・・」
「これまでは入院とかしていた?」というあたりから、質問は事件の核心に近づいていく。貴ノ岩が「入院しながらリハビリしていた」と答えた後、若干の間をおいて、「横綱から被害を受けた頭部は?」という質問が飛んだ瞬間、貴乃花親方がすっと右腕を出して、記者をにらみつけるようにして質問を遮った。
「いや、すみません。ちょっとごめんなさい。申し訳ない。じゃ、この辺で」と言うと、貴ノ岩をうながし、自分も宿舎方向へと戻って行った。
司会の小倉智昭「記者のみなさんも最初は遠慮しいしい聞いていて、ここからというところで止められてしまいましたね」
文
キャンディ| 似顔絵 池田マコト