中国で国家主席の任期制限をなくす憲法改正案を共産党がまとめた。今は1期5年で2期までとされるのだが、その国家トップに習近平主席がいつまでも君臨できることになる。
SNSには「北朝鮮になるのか」といった批判も
宇賀なつみアナ「2023年以降も習主席による統治が可能になります」
司会の羽鳥慎一「国内に波紋が広がっています」
SNSには「北朝鮮になるのか」といった批判が起こっている。しかし、こうした投稿や「2期限定」といったキーワードがつぎつぎに削除されている。これでは長期独裁政権の言論弾圧と変わらない。
青木理(ジャーナリスト)「中国は一党独裁だが、毛沢東時代の反省から個人崇拝はやめることをかろうじて担保してきた。投稿を削除しているのは、それだけ国民から批判の声が強いということだろう」
菅野朋子(弁護士)「表現の自由の感覚がわれわれと違っても、個人発信もこれまでと違う。中国政府もわかっているはずですが?」
玉川徹(テレビ朝日社員)「権力に批判的でない中国のメディアは、メディアになりきれていない。それでも、豊かになれば人は自由を求める」
批判を封じ込めて個人崇拝の愚を中国は繰り返すのだろうか。大国ぶってはいても、大人の民主主義社会になり切れない国だ。
改正案は3月5日(2018年)に開催される全国人民代表大会に上程される。
文
あっちゃん| 似顔絵 池田マコト