24日(2018年2月)、見事に銅メダルをとった日本カーリング女子。「そだねー」の北海道弁や「もぐもぐタイム」などでも注目を浴び、一躍時の顔になった5人だが、海外のメディアも注目したのが試合中に見せるその「笑顔」だ。
英ガーディアン紙は「もし『笑顔』という競技があれば彼女たちは表彰台のトップに立つだろう」、米NBCも「彼女たちが笑顔を絶やさないのは笑顔が幸運をもたらすと信じているからだ」と報じた。
見ている人まで幸せにしてくれる笑顔だが、実は自然なものではなく、「意識して作られたもの」だというのだ。
笑顔の科学的効果、銅メダルへの貢献度は?
お手本になったのは2010年バンクーバー五輪で金メダルを取ったスウェーデンチームだ。この時、「チーム青森」として出場していた本橋麻里選手は、スウェーデンが常に笑顔で困難を乗り越えていたのを見て、自分たちもそういうチームが作りたいと感じたという。そして自らが作った「LS北見」のスローガンに「キープスマイル」を挙げた。
笑顔の科学的効果を勉強する「笑顔会議」も開いてきたというが、果たして「笑顔」は銅メダルに貢献したのか?
スポーツメンタルトレーニング上級指導士の田中ウルヴェ京さんによると、笑顔には、前向きなコミュニケーション効果はもちろん、自分を客観視する効果もあるという。笑顔でいることで、よくない状況に感情的になるのを抑え、戦術を冷静に判断することが可能にするというのだ。
カンニング竹山「一投一投が作戦だから、カーリングで笑顔は難しいと思う。すごい技術かもしれない」
雪野智世(フリーアナウンサー)「吉田知那美選手が誰かが投げた時に『ありがとう』って言っていた。あの緊張感の中でお互いに『ありがとう』を言えるのはすごい。コミュニケーション力がすごいんでしょうね」