平昌(ピョンチャン)五輪のスピードスケート女子マススタートで高木菜那選手(25)が金メダルを獲得し、オリンピック新種目の初代女王となった。
レースはおととい24日(2018年2月)、予選と決勝が1時間半の間隔を置いただけで行われるハードスケジュール。身長155センチの高木は予選から体力温存を図り、決勝では168センチの大柄なオランダ選手のうしろについて風よけにした。ラスト1周、最終コーナーのカーブでオランダ選手が外側にふくらんだところを内側から一気に抜いてゴールした。狙いすましたタイミングだった。
高木「最後はインから抜けるなと思って、いった!」
高木は「なるべくうしろにつこうと考えていて、最後はインから抜けるなと思って、いった」と話した。会場で声援を送った妹の高木美帆選手は「内側から差しにかかったときはさすがだなと思いました」という。
司会の加藤浩次「ずっと後ろについていて、どうなるかと思っていた。やったね」
元ショートトラック選手の勅使川原郁恵さんは「高木が選手のうしろについて滑るパシュートをやったことが大きい。所属実業団ではショートトラックの練習をしてカーブの技術を高めた」と勝因を分析した。
一大会で1人二つの金メダルは日本女子史上初めてだ。高木はレース後、「仲間と一緒に結果を残せた」と笑顔で振り返った。
文
あっちゃん| 似顔絵 池田マコト