アメリカ・フロリダ州の高校で2月14日(2018年)に起きた銃乱射事件で犠牲となった生徒たちの遺族と面会したトランプ大統領が、「教師が銃を持って武装していれば、事件はもっと早く終わっていた」と発言して、遺族を凍りつかせた。
さらに、「教師や関係者の20%程度が銃で武装するという考えに賛成の人はいるか」と挙手を求め、数人が手を上げると、トランプは「いるね」とうなずき、次に「では猛反対の人は?」と聞くと、今度はほとんどの遺族が手を挙げた。その一人のある父は「教師はすでに十分責任を負っている。さらに銃を持って生徒を守る責任を負わせるのか」と非難したが、トランプはツイッターで「教師に銃を持たせろとは言っていない」と誤魔化している。
「銃武装したらボーナス出す」
教師の銃武装は、トランプの支持基盤である全米ライフル協会が以前から主張してきたことだった。米国では今年11月(2018年)に中間選挙があり、トランプの発言は全米ライフル協会の支援を取り付けるためだったようだ。
長嶋一茂(スポーツプロデューサー)「野球でいう見せ球のように、1回発言して周りの反応を見ているんだね。トランプがよくやる手だが、遺族の前で言う言葉じゃないですよ」
玉川徹(テレビ朝日解説委員)「銃とナイフは違います。包丁は人を傷つけることもできるが、そもそもは料理をするためのもの。しかし、銃ははじめから人を殺すためにある。それを学校に持ち込み、生き方を生徒に教えるべき教師に持たせるのはおかしいでしょ」
ここで司会の羽鳥慎一がトランプの新らたな暴言を紹介した。「『銃武装した教師にはボーナスを支給すればよい』と言っているようです」
玉川「ダメだ、こりゃ」
羽鳥「それにしてもボーナスを出すと言うのには驚きました」