カーリング女子日本はきのう20日(2018年2月)の試合でイギリスに敗れたが、きょう21日にスイスに勝てば準決勝進出はほぼ確実だ。勝敗の行方はもちろんだが、選手たちの会話も話題になっている。
日本代表のメンバーは藤沢五月選手ら全員が北海道北見市の出身だ。試合中にも北海道弁が聞こえてくる。「そだねー」は「そうだね」という意味だが、「(今年の)流行語になっちゃうかも」(水ト麻美キャスター)
選手たちの家族の応援も「じょっぱれー」だ。北海道出身の司会の加藤浩次が解説する。「『いーかい?』というのも北海道弁。ほのぼのするんでしょうね」
ストーンのスピードを指示
北海道弁ばかりでなく、試合中には不思議な表現や謎の数字もある。イギリス戦でも「11、10前半でいーかい?」という言葉が出た。この「11、10」の意味について、日本カーリング協会の土屋長雄さんが説明する。
「7~11くらいの数字は、相手のストーン(石)をハウスという円から出すときのストーンの速さを数字で表しています。女子の場合、8秒は速い、11秒は遅いと判断します」
司令塔を務める選手は、これから投げる選手にどれくらいの速さで投げればいいかを秒数で指示しているのだ。
「半分だとあつい」などと「あつい」という言葉もある。土屋さんによれば「相手のスト―ンの真芯に当たった場合は『芯にあたった』、少しズレた場合に『厚くあたった』、もっとズレると『薄くあたった』という表現になります」
厚いか薄いかでストーンがどの方向に行くか、それを計算しているわけだ。
宮崎哲弥(評論家)「カーリングは知能戦でもあるのですね」
きょうのスイス戦、そのあたりも注目したい。よる7時30分から。