きのう19日(2018年2月)に行われたスピードスケート女子団体パシュート1回戦で、日本チームにハプニングが起きた。スタート直後、先頭の高木美帆選手が突然、後ろを振り返り、スピードを緩めた。実況のアナウンサーが「あっ、いま一瞬どうしましたか?」と声をあげる。相撲でいえば「待った」だ。
そのときの映像を見ると、2番手の佐藤綾乃がつまずき、出遅れに気付いた3番手の姉の高木菜那選手が、美帆に向かって「待って!待って!待って!待って!」と4回叫んでいる。美帆は後ろを確認すると、3人がそろうのを待ってスピードをアップして相手の中国を追い上げ、フィニッシュすると、スタート直後のタイムロスがあったにもかかわらず2分56秒09とオランダに次いで2位だった。
高木美帆「ミス踏まえて準決勝に挑みたい」
アクシデントについて美帆は「スタートの号令に合わせにくかったのかなと感じているので、次に生かせると思っています。ミスが出たことを踏まえて、しっかり気を引き締めて、準決勝に挑みたいと思いました」と話す。
日本チームは今季のW杯で2分55秒77、2分53秒88、2分50秒87と世界新記録を塗り替え、金メダルの大本命とされている。そのチームでも、あんなハプニングが起きるのか。
司会の加藤浩次も映像に身を乗り出すように見ていた。準決勝、決勝はあす21日夜に行われる。
文
一ツ石| 似顔絵 池田マコト