平昌(ピョンチャン)五輪ノルディックスキー複合個人ラージヒルに今夜(2018年2月20日)、ノーマルヒルで銀メダルの渡部暁斗選手が出場する。渡部は五輪やワールドカップで2位が続き「ミスターナンバーツー」「シルバーコレクター」ともいわれてきた。きょうこそ金メダルをめざす。
スキー複合は、前半のジャンプと後半の距離で競い、瞬発力と持久力がともに求められる。ジャンプの得点を1ポイント4秒に換算して、距離でのスタートに差をつけてクロスカントリーに臨む。この換算数を、かつてジャンプで圧倒的に強かった日本に対して、1ポイント6、7秒から縮められてきた経緯がある。
「距離スタートで20秒以上の差をつけられるかがカギ」
渡部のライバルは、ノーマルヒルで金メダルのエリック・フレンツェル(ドイツ)だ。「渡部はジャンプに、フレンツェルは距離に強い」といわれる。元五輪代表の荻原健司さんは「ジャンプを終えて、距離スタートで20秒以上の差をつけられるかがカギ」と見る。ノーマルヒルではこの差が8秒だった。
司会の羽鳥慎一「私たちが観るときはジャンプでだいたい3メートル、5ポイント離せるかということですね」
そのうえで、距離のクロスカントリーは2.5キロを4周する。人工雪の硬いコースで、もともとゴルフ場のためライバルの姿がよく見えるそうだ。「ノーマルヒルと同じ最後の上り坂が勝負を分ける」と荻原さんはいう。
羽鳥「今夜7時からです」
文
あっちゃん| 似顔絵 池田マコト