若き天才・平野歩夢と、絶対王者ショーン・ホワイト(アメリカ)の一騎打ちとなった平昌オリンピック・スノーボード男子ハーフパイプは、ともにオリンピックで初めの「ダブルコーク1440」(縦2回転、横4回転)の連続技を決めたが、金メダルをつかみ取ったのはホワイトだった。
その差は2.5ポイント。3回の演技のうち、平野はこの大技を2回目で決め、ホワイトは最終滑走となった3回目で決めた。金と銀の差は何だったのか。
司会の小倉智昭「平野君の95.25というのは低いなと思いましたね。相対的に点を決める競技ということはあるけど、展開のアヤもあったんじゃないかなあ」
難易度高く、技では上だったのに・・・
現地で試合を観戦した「BACKSIDE」の野上大介編集長は、平野が勝っていたのではないかと感じたという。平野の方が難度の高い技の構成だったこと、そしてホワイトは技の間に呼吸を整え直していた、というのがその理由だ。「最終滑走だと盛り上がって有利なのかなという気がしますね」と笠井信輔ニュースデスクは不満そうだ。
ソチオリンピックなどの国際大会でスノーボードの審判を務めている横山恭爾・国際審判員も、「最後に滑って見せ場を作るという予選からのショーンの戦略があったと思う」と分析した。
コメンテーターの社会学者・古市憲寿「でも、10歳以上年が離れているのに、インタビューでは平野選手もホワイト選手もお互いへの尊敬を語っていて、素敵だなと思いました。平野ファンもきっとお互い頑張ってほしいと思って見ていたんじゃないでしょうか」
文
キャンディ| 似顔絵 池田マコト