「羽生結弦選手の最新情報をお伝えします」と水ト麻美アナウンサーが案内する。フィギュアスケート男子で連覇を目指す羽生選手はきのう12日(2018年2月)、試合会場の江陵アイスアリーナの練習用リンクに現れた。
去年(2017年)11月、右足首のじん帯を負傷して以来、3か月ぶりの公開の練習だ。多くの報道陣が注目した。
「足を気にしている様子はなかった」
練習を見た日本テレビ系平昌(ピョンチャン)五輪メインキャスターの荒川静香さんは「足を気にしている様子はなかったようにみえますね」と話す。メインリンクではないので、氷の感触を確かめるというよりは、自分の体を今後フルに動かすために状態を整えているようだと見る。
途中から上着を脱いだが、回転数を抑え、すべてのジャンプの動きを入念に確認していた。最後にはトリプルアクセルを跳んで、負傷した右足から着氷した。
荒川さんは「普段よりも抑えめに、抑えめにと、コーチがコントロールして言い聞かせていると思う。やりたい気持ちが高まっているような動きがありましたけど、しっかり目的は果たしたと思う」と語る。
きょう13日(2018年2月)、本番のリンクで練習した後、記者会見の予定だ。羽生は韓国入りしたとき「どの選手よりも勝ちたい思いは強い」と改めて連覇の決意を明らかにしていた。男子ショートプログラム(SP)は16日、フリーは17日に行われる。
文
一ツ石