平昌(ピョンチャン)五輪の北朝鮮美女応援団をめぐって「ちょっとした問題が起きています」と司会の羽鳥慎一が伝えた。美女たちがホテルで韓国のテレビを見たかどうかでひと騒ぎだそうだ。
というのも、韓国に派遣される北朝鮮応援団はホテルの部屋で韓国のテレビ放送を視聴することを禁止されるため。以前は部屋のテレビを取りはずさせたこともある。今回ははずさなかったが、北朝鮮の放送を映すように要求し、ホテル側が拒否したという。
北の応援団はホテルでも韓国テレビの視聴は禁止される
こんな状態の中で、韓国のケーブルテレビ「テレビ朝鮮」が特ダネとして、夜の部屋で応援団員らしい女性2人がテレビを見る姿をとらえて報道した。見出しも「単独! 応援団 韓国テレビを視聴」とセンセーショナルだ。
これに韓国内から「盗撮だろう」「団員が北朝鮮の処罰を受けるかもしれない」「記者は礼儀がない」などの批判が殺到した。テレビ側は「全国民の関心事を報道するのは当然だ」として、プライバシー侵害ではないと反論した。北朝鮮応援団の一挙手一投足が、思わぬメディア論争を巻き起こした。
コリア・レポートの辺真一編集長は「反北朝鮮色の強い朝鮮日報系のテレビ局だ。団員240人のうち顔も何号室かもわからないが、もしわかると除名や地方への追放もあるかもしれない。賛否両論があって当然だろう」
青木理(ジャーナリスト)「プライバシー侵害にはならないが、賛否両論はあってしかるべきです」
菅野朋子(弁護士)「微妙なところですが、個人の部屋とすれば侵害になるのかなと思います」
玉川徹(テレビ朝日)「メディアには暴くという機能が内蔵されている。公益性があるのかが問題だ」
辺編集長によると「北朝鮮の情報は、スクープも誤報も多い」らしい。