4年越しのリベンジ果たした髙梨沙羅選手 その真摯な姿勢にスタジオ一同ため息

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   きのう12日(2018年2月)、平昌(ピョンチャン)五輪のスキージャンプ女子ノーマルヒルで髙梨沙羅選手(21)が銅メダルに輝いた。日本女子、スキージャンプ史上初の快挙だ。

   10歳からジャンプを始め、2012年のW杯では史上最年少の15歳で優勝。しかしソチ五輪(2014年)では日の丸の重圧に苦しみ、個人4位に終わった髙梨。2016~17年にはW杯総合優勝でW杯最多タイの通算53勝を挙げたが、今シーズンは不調が続き、一部では「髙梨は過去の人」との声もあった中でのリベンジだ。

「まだ金メダルをとる器ではありません」

   表彰式では満面の「沙羅スマイル」を見せた髙梨選手。

   「目標にしていた金メダルには届かなかったが、最後の最後でこん身のジャンプが飛べた。自分の中でも記憶に残る、そして競技人生の糧になる貴重な経験をさせてもらった」

   「自分はまだ金メダルを取る器ではないということも分かったし、周りの先輩たちから色んなことを学んで成長していきたい」

   と、インタビューに答えた。その真摯な言葉の一つ一つに、スタジオではため息が漏れた。

   堀尾正明「21歳でこんなコメントが出てくるなんて脱帽。1位と2位の選手が実力を発揮して、自分もすべて今の力を出し切ったという満足なコメントでしょうね」

   倉田真由美「やっぱり一級の選手の、普通の人間が到達できないところに行った人の言葉って、身体の奥から出てくるから、重い」

   スキージャンプ解説者の竹内元康さんは、4年前のソチとは表情が違ったと指摘する。「4年前は大人や世間の期待に応えなきゃ、と押しつぶされそうな顔だったが今回は違った。スタート前から口角が上がっているのを見て、これはいけると確信した」。

文   ピノコ| 似顔絵 池田マコト
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