平昌オリンピックの会場や施設のスタッフの間にノロウイルスによる集団感染が広まり、1000人以上が発症しているという。警備にあたる警察官やメディア記者にも広がり、韓国疾病管理本部危機対応総括課長は「日本人記者が2人含まれている」と明らかにした。
報道陣が滞在する宿舎のエレベーターには「清掃に塩素系漂白剤を使用」の掲示があり、ボランティアスタッフがドアノブや机をアルコールで拭いて消毒していた。感染拡大は五輪組織委員会が防止対策を怠ったからだという指摘が出ている。
現地スタッフのツイートには「宿舎でノロ感染した数十人が病院に搬送された。今、救急車が来ている」「20人で1つの部屋。シャワーや飲み水も汚い。トイレは詰まり、ゴミ箱もない」と書き込みがある。
「メインスタジアムのトイレ」仮設のたった2か所!?
トイレ問題は開会式が行われるメインスタジアムにもある。スタジアムの収容人数は3万5000人だが、利用可能なトイレは2か所の仮設トイレだけで、男性用21基、女性用44基しかない。ちなみに、収容人数約6万人の日本の新国立競技場は男性用950基、女性用880基だから、いかにも少ない。医師の久住英二氏は「トイレの数が少ないことでトイレ1基に利用者が集中するため、二次感染の可能性が高くなる」と指摘している。
司会の羽鳥慎一「屋根もなく、風も強い。非常に寒い。トイレは相当並ぶことになるのではないでしょうか」
吉永みち子(作家)「手を洗うところがあるのかも心配」
長嶋一茂(スポーツプロデューサー)「不備を是正する気があるのかが見えてこないよね。簡易トイレなら今から増やせばいい」
玉川徹(テレビ朝日解説委員)「これじゃ、ノロに感染するために行くようなものになりかねない」
観戦どころか、感染というわけだ。