平昌オリンピックで公演する北朝鮮の芸術団「三池淵管弦楽団」がきのう6日(2018年2月)午後、貨客船「万景峰92号」で韓国入りした。韓国政府は独自制裁で北朝鮮の船の入港を禁じているが、今回は例外としている。
港には北朝鮮の五輪参加に反対している団体が集まり抗議の声を上げ、北朝鮮の国旗を燃やしたりした。これに対し、警察は消火剤をまくなど、現場は物々しい雰囲気になった。付近上空は安全のために臨時に飛行禁止区域に設定されるなど、まるで厳戒態勢だ。
「万景峰92号」に宿泊
一方、北朝鮮の国営メディアは三池淵管弦楽団の団員らが韓国へ出発する映像を公開した。全員が赤のコートと黒のマフラー姿で、金正恩委員長の妹の金与正氏に笑顔で見送られていた。
万景峰92号はこのまま芸術団の宿泊施設として使われる。芸術団はあす8日に江陵、11日にはソウルで公演を行う。鑑賞は無料で、定員は合計780組。これに対し15万6000件以上の申し込みがあった。なんと倍率200倍だ。
水ト麻美キャスター「どう見ますか」
宮崎哲弥(評論家)「今回の入港、韓国政権は例外といっていますが、制裁が骨抜きになり、北朝鮮は開会式前日に軍事パレードもするそうですから、こういった問題が出てくると、反対する人もいらっしゃる。この影を抜きにしては、この五輪を見ることはできないなという感じもします」
文
一ツ石| 似顔絵 池田マコト